自律神経には交感神経と副交感神経があります。夜寝ているときは体を休息させる副交感神経が優位になっていますが、目が覚めたら体を活動的にする交感神経優位に切り替えなければなりません。朝メシをとると、この切り替えがスムーズに行われます。

 腸は免疫の司令塔とも呼ばれていて、免疫細胞の約60~70%が集まっているといわれています。

 この免疫細胞の働きに大きく関わっているのが腸内細菌です。腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整えるために、食物繊維が豊富な野菜やきのこ、海藻類などを朝メシに食べることも腸活になります。

 また朝メシを食べて体内時計(子時計)がリセットされると、セロトニンという脳内物質が分泌されます。セロトニンは、この後でお話しする眠活や幸活とも関わる重要な物質です。

たんぱく質やビタミンDは
朝に摂取したほうが効果的

 たんぱく質は、ぼくたちの体をつくっている栄養素です。とくに筋肉は、たんぱく質の摂取量が不足すると減少します。たんぱく質は筋肉をつくるための材料だからです。

 筋肉はつねに一部が壊れていくので、その分をたんぱく質で補わなければ筋肉は減少を続けます。

 また筋肉は少しずつ壊れていくので、たんぱく質はまとめてとるのではなく、こまめにとるのがよいとされています。

 とくに朝たんぱく質をとることは大きなメリットがあるため、ぼくは朝たんぱく質をとることを「朝たん」と呼んでいます。

 早稲田大学の研究グループの発表によると、高齢者の筋肉量の維持や増加にとって、たんぱく質を含む充実した朝メシが重要であるとしています。

 この研究によると、夕メシで多くのたんぱく質をとっている人に比べて、朝メシでたんぱく質をとっている人のほうが筋肉量の指数(骨格筋指数)や握力が有意に高いことがわかりました。

 骨が弱くなるのが骨粗しょう症という病気です。骨粗しょう症になると、骨が折れやすくなります。骨折は寝たきりの大きな原因の1つなので、骨を強くする骨活はとても重要です。