NHK朝ドラ主演女優の藤田三保子がOG
俳優の前田吟も一時在学
作曲家、音楽プロデューサーの鈴木淳が卒業生だ。「小指の想い出」(伊東ゆかり)「なみだ恋」(八代亜紀)など多くのヒット曲を作曲し、歌手に提供した。日本作曲家協会理事長も務めた。
ピアニストの原田英代は、東京芸術大に進学、大学院まで進み、渡欧した。モスクワ音楽院などで研鑚(けんさん)し、ジュネーブ、ドイツ、ウィーンなどのピアノコンクールで最高位の入賞を果たした。
片山富子はシャンソン歌手で、山口市と大阪府高槻市に教室を持っている。
美術では、洋画家の田中稔之と河村正之、絵本作家の降矢加代子が卒業生だ。
戸田勝は奈良県にアトリエを構え、カレンダー、ポスターなどの水彩画を得意とする画家だ。
ゲームクリエーターで「メタルマックス」シリーズの生みの親である宮岡寛と、「最終教師」などの漫画家・山本貴嗣は、同期生だ。
芸能では、女優、シャンソン歌手の藤田三保子がOGだ。74年度のNHK朝ドラ「鳩子の海」で主役に起用され、本格デビューした。当時の芸名は藤田「美保子」で、平均視聴率は47%の高さだった。
藤田は、母校の先輩である種田山頭火にちなんで、「山頭女」という雅号で俳句を創っている。
俳優の前田吟は、防府高校を1年で中退した。劇団俳優座養成所に入るために、通信制の高校に入学して高卒の資格を取った。映画「男はつらいよ」シリーズの全作品に出演している。
落語家では、春風亭正朝と鈴々舎馬るこ(れいれいしゃ・まるこ)がいる。
地元の防府市長には1980年以来、原田孝三、吉井惇一、松浦正人、それに現職の池田豊と、4代続けて防府高校の卒業生が就いている。池田は山口県の生え抜き職員で総務部長を最後に、県庁を退職した。
ニューギニア戦線などで指揮を執った陸軍中将の豊嶋房太郎は、旧制防府中学を卒業し陸軍士官学校に進んだ。当時の軍人のエリート街道を歩んだ。
防衛庁の第22代統合幕僚会議議長を務めた夏川和也もOBだ。
部活動が活発で、加入率は85%だ。特に登山部の活動がめざましく、インターハイ(全国高校総合体育大会)で団体男子、団体女子が各数回にわたり、全国制覇をしている。
西本和美は防府高校―筑波大で野球選手として活躍、1981年オフに、ドラフト外で読売ジャイアンツに入団した。チーム初の国立大出身選手として注目されたが、日本ハムファイターズに移籍、1986年に通算8安打のみで現役引退した。
森重公治は防府高校1985年卒の冒険家、写真家だ。世界放浪の末、葦舟でチチカカ湖一周や太平洋横断を果たすなどの冒険人生を送っている。(敬称略)
(フリージャーナリスト 猪熊建夫)







