親が先回りすれば早く済み、うまくいくかもしれません。しかし、子どもが失敗から学ぶチャンスを失ってしまいます。失敗は、自分で考えて成長するための大切なステップです。何でもやってもらうことに慣れてしまうと、自分で考える力が育ちません。
保育の現場も同じです。園長先生が面倒見よく、何でも助けてしまうと、保育士は自分の頭で考えて実行する機会を失います。そうして、与えられた仕事だけをこなすようになる。失敗したら、園長先生に任せればいい。そういう「先生が育たない園」では、こんな心配が出てくるかもしれません。
・先生たちの余裕がなくなり、保育の質に影響が出る。
・頼りになるベテランの先生にばかり負担がかかってしまう。
・先生の入れ替わりが激しくなってしまう。
これは園の運営としては、非常に心配な状態です。それだけでなく、園の経営にも関わる問題なのです。
保育園の倒産が過去最多ペース
保育園は、期間限定のお店と違って、「毎年、保育を続けていくこと」に大きな意義があります。しかし園長先生が現場に全力投球するほど、「続けていく」ための大切な仕事――職員の確保や金銭の管理、各種リスクへの備えに手が回らなくなってしまいます。
数年前までは「保育園落ちた日本死ね」というネット投稿をきっかけに社会問題になったほど、保育園不足、待機児童問題が深刻でした。ところが今は一気に園が増え、逆回転が起き始めています。
少子化により園児の数が急に減っていることもあり、園児の確保が難しく、競争が激しくなっているのです。さらに、深刻な保育士さんの不足や、食材費のコスト高もあります。
信用調査会社の帝国データバンクは、「倒産や休廃業する保育園が過去最多ペース」「保育施設の余剰感や園児獲得競争が厳しさを増しており、今後も淘汰が続くと予想される」と伝えています。








