経営こそ、園長先生の大事な役割です。現場で子どもたちと向き合うことと、園全体を運営することは、全く別の専門的な知識や時間が必要です。現場の面倒を見る片手間で、お金の計算や、先生たちの働くルール、新しい先生に来てもらうための工夫など、園を続けるための専門的な仕事をすべて完璧にこなすのは、至難の業といえるでしょう。
以前は、「保育園が突然なくなるなんて、起きるはずがない」と思われていました。しかし近年、「保育園が急に閉園する」というニュースが後を絶ちません。保育園が増えて待機児童問題が解消したのは大変良いことですが、保育園側は経営にもしっかり目を向けないと、保育現場を守れない時代に変わったのです。そして、その点を保護者も意識した方がいいいでしょう。
保護者が園選びで絶対見るべき点は?
では、保護者は何を確認すればいいのでしょうか。ヒントになるのが、「園長先生がしょっちゅう現場にいるか否か」です。園長先生がいつも現場にいると一見とても安心ですよね。でも、見方を変えると、こんな懸念点も出てきます。
・園を運営する大事な仕事に、時間を使えていない
・先生たちを育てたり、相談に乗ったりする時間が足りていない
・園長先生がいないと、何も決まらない園になっている
・園長先生がひとりで頑張りすぎて、疲れ切っている
園長先生が優しい人格者であることはとても大切です。が、トップの優しさで全部をカバーしている園は、長い目で見ると不安が残ります。園長先生が事務仕事にしっかり時間を使えている園は、実は、長期的に見て安心できる園といえるでしょう。
保育園選びでは、「園を長く続けられる仕組みがあるかどうか」という視点も、大切にしてみましょう。現場の先生は毎日、一生懸命に子どもたちと向き合おうとしています。その先生たちが安心して働き続けられるためにも、「園を続ける力」のある運営が必要です。
最後に、希望のある話も付け加えます。全国にはごく少数ですが、運営の仕組みをしっかり整えて、園長先生に十分な余裕がある上で、保育現場にも目を配れている素晴らしい園もあります。そうした園はとても貴重なので、もし見つけられたら幸運なことだと思います。
「運営のことがわかる資料はありますか?」「園長先生はどんなお仕事に一番時間を使っていますか?」などと質問してみると、その園の考え方が分かるかもしれません。
保育園を選ぶのに堅苦しく感じるかもしれませんが、大切なお子さんの安心・安全を確保するために、こうした視点でも保育園の確認をしてみましょう。








