「視覚優位」な部下へのマネジメント活用法

この原理は、部下への指導やモチベーション管理にそのまま応用できます。視覚優位の部下は、文字だけのメールや口頭のみの指示では、情報が頭に残りづらい傾向があります。

➊指示出しは「全体像」を見せる

仕事を依頼する際は、ホワイトボードを使ったり、簡単な図を描いて説明したりするのが効果的です。「まずはゴール(完成図)を見せる」ことで、彼らは安心して動き出すことができます。資料作成を指示する場合も、「こんなイメージで」と手書きのラフを見せるだけで、認識のズレが防げます。

❷ビジョンを「映像」で語る

チームの目標を語るときも、数字だけでなく情景を交えましょう。「業界紙のトップにこのチームの写真が載るような仕事をしよう」と語る方が、彼らの心に火をつけることができます。

➌褒めるポイントは「目に見えるもの」

視覚優位タイプは「見た目」の変化に敏感です。

「資料のレイアウトが見やすくなったね」
「今日のスーツ、色が似合っていていいね」
「デスクがいつも綺麗だね」

このように、視覚的な要素や、成果物の「見栄え」を褒めることで、彼らの自己肯定感は大きく満たされます。

リーダーとしての「観察眼」

まずは、あなたの部下が「話を聞くときにどこを見ているか」「どんな言葉を使うか」を観察してみてください。「話が見えない」「イメージが湧かない」といった言葉をよく使う部下は、間違いなく視覚優位タイプです。

「百聞は一見にしかず」を地で行く彼らには、言葉を尽くすよりも一枚の図を見せること。そのひと手間が、チームの共感と理解を深める最短ルートになるはずです。

※本稿は、『伝え方ひとつで部下が動き出す 上司の「コミュ力」大全』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。