定期券は値上げ前の金額で
前倒し購入できるか
冒頭に書いた通り、この新しい運賃が適用されるのは、3月14日以降に購入した場合だ。実は、きっぷの乗車日または有効開始日が14日以降でも、13日以前に買っておくと改定前運賃のままで利用できるという(「えきねっと」で買った場合は「決済日」が「購入日」になる)。
むろん、現在使っている定期券の有効期限が3月14日を超えていても、そこから新運賃が適用されるわけではない。なお、3月13日までに定期券を購入すれば、有効期限の開始日が3月14日以降であっても、改定前の運賃で購入できるそうだ。
ただし、値上げ前のタイミングで買おうとすると、みどりの窓口や券売機がかなり混雑するだろう。余裕を見ておきたい。
運賃改定だけでなく、今後はコスト削減目的のデジタル化が加速するだろう。みどりの窓口もどんどん減っていき、お得なきっぷについても主体的に調べられる人でないと恩恵は受けられないことになりそうだ。
もはやJR職員ではなく、生成AIに相談して割引を提案してもらう時代が来る――というべきか。
2026年のJR東日本といえば、もう一つニュースがある。「teppay(テッペイ)」のスタートだ。チャージ上限2万円までだったSuicaを超え、最大30万円までチャージできるコード決済サービスが「teppay」で、モバイルSuicaアプリに搭載する。
決済だけでなく、ユーザー間での残高の送金・受け取り、オンライン決済など、先行他社サービスと同じ機能を持たせる。2万円では足りなかった高額な利用を可能とすることで、利用する場を拡大し、決済機会を増やそうという狙いだ。2027年からはモバイルPASMOとも連携し、新たな「鉄道系ICカード経済圏」の構築を目指す。
この発表は大きな話題となったが、コード決済市場では後発となるため、どこまで利用を延ばせるかは未知数だ。鉄道系という強みを生かせるような他社との差別化が望まれる。







