この「誰もやったことがないことをやりたい」というパイオニア精神、あなたはどう感じますか?
「自分にはとても無理」と思うでしょうか。そうですよね。「前人未到」はちょっと重いですよね。
しかし、先輩がやってきたことをそのままなぞるだけでは、変化の激しい現代では、生き残りが難しくなっていることもたしかです。
大谷のように、壮大なパイオニアになることはありませんが、ほんの少し、「前例がなくても、やってみる」くらいの気概を持っているだけで、行動の基準が変わってくるのではないでしょうか。
大谷の冒険心をくすぐった
日本ハムの“落とし文句”
日本ハム時代に、栗山英樹監督から「オレに聞かせてくれ。なんでアメリカに行かなきゃならないんだ?」と聞かれたとき、大谷はこう答えています。
「成功するとか失敗するとか僕には関係ない。それをやってみることが大事なんです」
さすが大谷。腹のくくり方がハンパない!
『大谷翔平はなぜ、壁を越えられるのか?仕事にも人生にも効く大谷イズム・クエスチョン57』(西沢泰生、光文社)
あなたはここまで腹をくくらなくても、せいぜい、「失敗しても、ダメ元か」くらいに考えれば、前例がないことにだってチャレンジできるのでは。
さて、この「パイオニア好き」という大谷の性格を理解し、うまく利用したのが、メジャー行きを宣言していた大谷をドラフトで指名した日本ハムです。
前述の入団交渉時のプレゼン資料「大谷翔平君 夢への道しるべ」のなかで、韓国から高卒の選手がメジャーに挑戦している例を挙げて、さりげなく、こんな一文を忍び込ませました。
「大谷選手が高卒メジャーで活躍しても日本国内では『初』だが、世界(アジア)から見れば決して初めてのことではない」
そして、その場で、「ピッチャーとバッターの両方をやってパイオニアになればいい」と「本格的な二刀流選手」の道を示したのです。







