「喋ると話 逃げる だから秘密」
外の通りで、トキとフミが鞠つきをしている。ふたりは上手に連携して、フィニッシュする。
それをヘブンが見ていて「肥後ドコサ スバラシイ」と絶賛するが、家ではできないので外に出てやるしかないふたりの現状は涙ぐましい。
夜、寝る前に、ヘブンが「熊本楽しい?」と聞く。
「家のことを、おクマちゃんがやってくれる分、父が言うように張りあいのなさや物足りなさはありますが、それはなんとかなんとか埋めていきますけん」
トキは正直に話す。
それからトキはヘブンにいま、何を書いているか聞く。
「秘密です」「喋ると話 逃げる だから秘密」
トキは話が逃げるという意味がわからないが、有言実行で言葉にするとかなう場合もあるし、言ってしまうとうまくいかないこともあるものだ。
「ケチ」と不満げなトキに「私はケチな夫 ケチな西洋人」とヘブン。
この場面では、トキはいつものようにわいわい騒がず、極めて低姿勢で、ちょっと甘えたふうにヘブンに接している。
だからか、ヘブンもいつものように、怒ったりしないで、やさしい。
だがトキが寝室に向かうと、ヘブンは仕事場でひとり、頭を抱えていて……。
司之介の様子もヘンだが、ヘブンの様子もちょっとヘン。
これから何か起こりそう?
ここで思うのは、良いことにしても悪いことにしても、やっぱり何かしら起こったほうがいいということだ。









