『職場で「周りから助けてもらえる人」の特徴』
それを教えてくれるのが、400以上のチームを見て「人と協力するのがうまい人の特徴」をまとめた書籍『チームプレーの天才 誰とでもうまく仕事を進められる人がやっていること』(沢渡あまね・下總良則著、ダイヤモンド社刊)だ。ビジネスがより複雑になっている現代は、個人の知識やスキルだけでは限界があり、他者との協働はもはや必須となりつつある。「チームの空気が変わった」「メンバーとの関係性が良くなった」と話題の一冊から、「他者と協力して結果を出すためのコツ」について紹介する。(構成/ダイヤモンド社・石井一穂)
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なぜか周りから「助けてもらえる人」
困ったときに、すぐ誰かに手を差し伸べてもらえる人がいます。
新しい挑戦をするとき、自然と応援者が現れる人がいます。
一方で、能力は高いのに、なぜかいつも孤軍奮闘している人もいる。
その違いは、スキルでも社交性でもありません。
「自分の軸」を言語化しているかどうかが決定的な差となっていることもあります。
チームや仕事との「接合部分」を持っている
他者と協力して働く際のコツをまとめた書籍『チームプレーの天才』では、こう述べられています。
チームと(関わる)個人の接合部分を見いだすことが大切となる。
接合部分とはチームの命題や関心(ビジョンもその一つ)と、個人の生きるテーマなどが重なり合う部分を指す。したがって前提として、あなたを含むメンバー各人が自分の「生きるテーマ」に対する認識を深めている状態であることが望ましい。
――『チームプレーの天才』(44ページ)より
つまり、
「自分は何のために働いているのか」
「どんな人生を送りたいのか」
が明確であることで、それがチームや周囲との“接合部分”となり、周りも手を差し伸べやすくなるのです。
あなたは自分の「葬式」で、何と語られたいか
この「生きるテーマ」とも言えるものを見つける方法として、『チームプレーの天才』では名著『7つの習慣』で語られる問いを紹介している。
この点で示唆的なのが、スティーブン・R・コヴィー博士の名著『7つの習慣』にある「終わりを思い描くことから始める」という第2の習慣だ。自身の葬儀を想定し、家族、友人、仕事関係、地域コミュニティの代表者が弔辞を述べると仮定して、その人々から自分は何と語られたいかを具体的に書き出す。
――『チームプレーの天才』(45ページ)より
これは「終わりから逆算して自分を定義する」ためのもの。
どんな人として記憶されたいのか。
どんな価値を残したいのか。
そうした問いを通じて、どんな人生を送りたいのかを考えるきっかけとし、自分自身のミッションステートメント(自分自身の人生で成し遂げたいことの宣言文章)へと結実させる提案がされています。
実際、著者の一人である下總さんは自身のミッションステートメントを書き出して、自身の研究室に掲げているといいます。
内容をB1サイズのパネルにして勤務先大学の研究室に掲げ、私の過去の体験とセットでゼミ生に伝えている。
これは、私の研究室に所属したいと集まってくれるゼミ生たちとの約束となる。そして、私と一緒に何かを成したいと言ってくれる人々や、家族、友人、仕事仲間、コミュニティに関わる人々との約束でもあり、強い結びつきを構築する「接点」かつ、共創に向けて使い倒す、私たちのコンパスになっている。
――『チームプレーの天才』(46ページ)より
自分の「ミッション」が明確な人が、周りに助けてもらえる
周りから助けてもらえる人の特徴・ベスト1。
それは、
自分のミッションを言語化していること。
人生や仕事に対する目的意識が明確な人は、自ら「手伝ってください」と言わなくても、自然と共感者や協力者が現れます。
自分は何のために働き、どんな人として見られたいのか。
その言葉が見つけられると、そっと味方が増え始めるのです。
(本稿は、『チームプレーの天才 誰とでもうまく仕事を進められる人がやっていること』の内容を引用したオリジナル記事です)







