民泊に規制は行うべきだが
ホテル高騰に拍車をかける可能性も
民泊はどのような問題解決が適切だろうか。まず、ゴミや騒音の改善につながる規制は強化すべきだろう。海外在住者が日本の物件を適切に運営しないことで発生するトラブルも厳しく取り締まってほしい。
一方で、特定日以外の営業を認めない日数制限は、慎重にしたほうがいいのではないだろうか。ただでさえホテル不足が深刻な地域では、民泊に厳しい規制をかけてしまうと、宿泊費の高騰を招く可能性があるからだ。
例えば豊島区では、紅葉シーズンや旧正月といった外国人観光客のニーズが高い時期の営業を認めなくなるが、これだとかえってホテル不足や宿泊費高騰を招きかねない。旧正月シーズンは受験シーズンとも重なるので、地方から都内へ出てくる受験生にも何らかの影響を与えかねないだろう。
また、本来の民泊のメリットも忘れてはいけない。ホストとゲストの異文化コミュニケーションや、外国人単独では行きにくい場所へ案内してもらえる、古民家や歴史的建造物へ泊まれるなど、普通のホテルでは味わえないメリットもある。
筆者自身もインドネシアやマレーシアで民泊を利用したことがあるが、ホストと会話を楽しみ、ホテルに泊まるよりもローカルな、暮らすような旅を経験することができた。
日本の場合は何より、過疎化する地域の空き家対策や新たな観光資源の提供など、地方の活性化につながってほしい。
しかし残念ながら今の民泊は多くの日本人にとって身近な存在とは言い難く、デメリットばかりが目立っている。規制も重要だが、「民泊=悪」と決めつけるのではなく、本当の問題解決につながるルールを国や自治体には作ってほしいものだ。








