ヘブンがトキを好きになったのはいつ頃?→トミーさんの意外な答え

 トキ役の髙石あかりさんとの息もぴったり。

「出会った瞬間から、とても優しく話しかけてくれました。頼もしさもあって、撮影中、大きな虻が飛んでいて、僕はとても焦って対応できなかっただけど、あかりさんはプロらしく対処していてとてもかっこいいなと思いました」

 もうひとり大事な存在がいる。錦織(吉沢亮)だ。「文学的に最も気が合う親友」と言うだけあって、強い絆で結ばれていたが、熊本に行くことになって悲しい別れをしてしまった。

「小泉八雲さんは熊本に引っ越してからも、錦織さんのモデルになった西田千太郎さんとは文通していて、100通以上の手紙のやりとりをしていたそうです。吉沢亮さんともこのふたりのようないい関係性を築いています」

 取材中、終始朗らかだったトミーさん。サービス精神が旺盛で、ヘブンがトキを好きになったのはいつ頃だったのか、という質問には「病気になったとき、いいお嫁さんになるだろうと思ったのでしょう。あかりさんの芝居のおかげでキュンとなりました。表情がとてもかわいく、僕がたぶん恋に落ちたかな(笑)」とジョークまじりで髙石さんをリスペクトした。

 また、出雲大社では何を祈ったかという質問には「視聴率が右肩上がりになるように。冗談ですが」とこれまたジョーク。さすがイギリス人はジョークが得意だ。

 さらに、怪談好きなヘブンにかけて、こわい経験はないかというスポーツ新聞記者の質問には、一回だけタイに行ったとき、ベッドに長い黒髪の女性が座っているのを見たような気がするが、非常に疲れていた状態だったので、たぶん夢だったと思う、と控えめにサービストーク。

「UFOやゴーストなど、そういったホラー映画を心から楽しまれる層が一定数いますし、実際にそういった目に見えないものがあるのかもしれないですけれど」と、自分はそこまで怪奇現象には詳しいわけではないと前置きしたうえで語る慎重さを見せた。言語が違うからこそ、誤解のないように配慮する。でも相手の気持ちを尊重する。そういうところを見習いたいと感じた。

 ちなみにこわい映画では、スタンリー・キューブリック監督のサスペンス『シャイニング』が好きだという。こわい映画ではないが日本映画のフェイバリット作は黒澤明の『用心棒』。三船敏郎が好きだそうだ。

 朗らかで、ユーモアがあって、いざ芝居をすると重厚な芝居をするトミーさん。もうすぐお別れ(最終回)と思うとさみしい。

「朝ドラが終わってイギリスに帰っても、また日本の仕事をしに帰ってきたいです」

【プロフィール】
トミー・バストウ Tommy Bastow 俳優、ミュージシャン。1991年8月26日生まれ、イギリス出身。ロックバンド・FranKoのリードボーカルとしても活動。映画『ジョージアの日記/ゆーうつでキラキラな毎日』(08年)、ドラマ『THE CROSSING/未来からの漂流者』(18年)、配信ドラマ『SHOGUN 将軍』(24年)などに出演。連続テレビ小説『ばけばけ』のヒロインの夫役のオーディションで1767人の応募から選ばれた。

【データ】
連続テレビ小説「ばけばけ」毎週月~土曜 午前8時00分(総合)※土曜は一週間を振り返ります/ 毎週月~金曜 午前7時30分(NHKBS・BSP4K)【作】ふじきみつ彦 【出演】髙石あかり、トミー・バストウ/吉沢亮ほか 写真提供:NHK

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