「みんな旦那さんと来ているね」10年で激変した、1カ月健診の風景

 産後1カ月経つと、どの産院でも1カ月健診が行われる。これは、赤ちゃんが順調に成長しているか・母体が回復しているかの検査だ。1カ月健診では妻の健診中、赤ちゃんが一人になってしまうため、夫と一緒に来るよう言われていた。

 夫は前妻との間に10年前と7年前に生まれた子どもが2人いるが、1カ月健診に立ち会うのは初めてだ。夫と赤ちゃんと3人で病院に向かったところ、総合病院だったため1カ月健診の日程が決まっており、他にもたくさんの夫婦と赤ちゃんが待合室にいた。

「みんな旦那さんと来ているね。10年前は考えられなかった。育休か有休を取っているのかな」

 夫が驚いた顔でそう耳打ちしてきた。ここにいる父親たちは「仕事だから無理」と言う人がいなかったから来られたのだなと思うと、社会全体で男性も育児をすることが期待されているのだとうかがえる。7~10年前のときは、夫は仕事を休むことができなかったため、前妻の親が育児をサポートしていたという。

「育休取得=育児をしている」ではない~ベネッセ『たまひよ』の炎上

 しかし実際のところ、育休を取った男性が全員ちゃんと育児をしているかどうかは怪しいところだ。先日、妊娠・育児雑誌の『たまひよ』(ベネッセ)がSNS上で炎上した。実際に男性育休を取得したパパとママの1日のタイムスケジュールがたまひよ誌面で紹介され、それをXのユーザーが取り上げていたのだが、このパパがひどかった。

 完全母乳育児のため、ママは夜間3時間おきの授乳で起きている一方、パパは中断なく7時間しっかり眠っている。加えて、筋トレやゲームの時間を3時間も取っているのだ。パパがやっていることと言えば、1日たった3回のオムツ替えと買い物に料理、飼い犬の散歩のみ。こんなに睡眠や趣味の時間に充てられるなんて、仕事をしているときより時間があるように見えてしまう。

 産後のママが一番きついのは、何よりもまとまった時間寝られない睡眠不足だ。完全母乳だから授乳できない夫は何もしなくてもいいというわけではなく、夜間でもオムツ替えをしたり(新生児は頻繁におしっこをするし、母乳やミルクを飲むたびにウンチをする)、完全母乳なら搾乳してパパが哺乳瓶で飲ませ、その間ママに休んでもらったりするなど、サポートできることはいくらでもあるはずだ。