『「協調性のない人」は知らない、チームプレーが得意な人の“伝え方のコツ”』
それを教えてくれるのが、400以上のチームを見て「人と協力するのがうまい人の特徴」をまとめた書籍『チームプレーの天才 誰とでもうまく仕事を進められる人がやっていること』(沢渡あまね・下總良則著、ダイヤモンド社刊)だ。AI時代の組織で必要とされるのは「スキルがある人」ではなく、社内や社外と上手に協力できる「協調性がある人」だと言われている。「チームで働くコツがわかった」「仕事仲間との関係性が良くなった」と話題の一冊から、「他者と協力して結果を出すためのコツ」について紹介する。(構成/ダイヤモンド社・石井一穂)
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協調性のない人ほど「正しさ」で説明してしまう
チームで新しい取り組みを始めるとき、こんな説明をしていませんか。
「この施策は必要です」
「合理的に考えれば、この方向が正しい」
「会社としてやるべきです」
内容自体は間違っていないかもしれません。
しかし、この伝え方では周囲は動きにくくなってしまいます。
なぜなら、「なぜ自分が関わるべきなのか」が見えてこないからです。
協調性のない人ほど、自分の考えや正論を中心に説明しがちです。
結果として、話の筋は通っていても、周囲の共感や協力を得られないのです。
チームプレーが得意な人は「メリット」か「世界観」で語る
一方、チームプレーが得意な人は伝え方が違います。
『チームプレーの天才』では、活動を共有する際の考え方として次の2つが示されています。
共創活動に関わる人たち(チームメンバーや関係者)のメリットを明示するパターンと、活動そのものの世界観や意義を明示するパターンです。
――『チームプレーの天才』(75ページ)より
具体的には、次の2つのアプローチです。
①関わる人のメリットを示す方法
その活動に参加することで、関係者にどんな価値があるのかを明確にする。たとえば「このプロジェクトに関わると、新しい顧客との接点が増える」「この経験は今後のキャリアに活きる」といった形です。
②活動の世界観や意義を示す方法
もう一つは、その取り組みがどんな意味を持つのか、どんな未来を目指しているのかという“世界観”を示すやり方です。活動の意義に共感した人が、自発的に関わりたいと感じる状態をつくります。
この2つのどちらかを意識するだけで、伝え方は大きく変わります。
協調性とは「人を動かす言葉」を持っていること
チームプレーが得意な人は、「何をやるか」だけでなく「どう伝えるか」もしっかり考えています。
自分の考えを説明するのではなく、相手にとっての意味を示す。
あるいは、活動の意義を共有する。
この視点があると、周囲は単なる依頼としてではなく、「自分も関わる価値のある活動」として受け止めやすくなります。
協調性とは、単に周囲に合わせる能力ではなく、相手の立場を踏まえて、「共通の意味」をつくるコミュニケーション能力なのです。
チームプレーが得意な人が持っている「伝え方のコツ」は、まさにこの点にあります。
(本稿は、『チームプレーの天才 誰とでもうまく仕事を進められる人がやっていること』の内容を引用したオリジナル記事です)







