サウナ後の外気浴でデッキチェアに横たわっているとき。
ぶらぶら公園を散歩しているとき。
銭湯の湯船でリラックスしているとき。
あるいはシャワーを浴びて頭を洗っているとき……。
まるで雷に打たれたように、企画のアイデアが突然ひらめいたり、ふと解決策が思いついたりする。
あなたには、こんな経験はありませんでしょうか?
まさにこのような「ぼんやりタイム」にこそ、DMNは活性化します。
DMNは、情報を積極的に収集しているインプット時や、特定の作業を実行しているアウトプット時には働かないことがわかっているのです。
情報処理に忙しいインプットやアウトプットの時間は、特定の脳内物質が活発に働くため、脳内物質のバランスは一時的に乱れがちになります。
しかし、「ぼんやりタイム」でDMNが活性化することで、脳の中に散らばっていた記憶の断片同士がつながるため、斬新なアイデアがひらめくといった現象が起こるわけです。
あなたの会社や身の回りにも、「いつもぼんやりしているのに、なぜか仕事ができる人」はいませんか?
会議中も、どこかボーッとしていて話を聞いているのかわからない、声をかけても反応が遅い。それなのに、いざというときは、誰にも思いつかないような画期的なアイデアを発案したり、素晴らしいリーダーシップを発揮したりする……。
その人は、もしかしたら「脳内物質のバランス」を整える究極の技術を、無意識のうちに習得しているのかもしれませんね。
世紀の仇討ちを成功させた
大石内蔵助のあだ名は?
『10万人の脳を診てきた脳神経外科医が教える 脳を休めて整える習慣』(奥村 歩、三笠書房)
有名な『忠臣蔵』で、赤穂浪士を率いて見事な仇討ちを成し遂げた大石内蔵助。
彼の賢さと指導力はよく言い伝えられていますが、そんな大石の人物像を表わすためによく使われたあだ名が「昼行灯(ひるあんどん)」です。
「昼行灯」とは、「いつもぼんやりとしていて反応が遅い人」を表わす、どちらかというと悪い意味で使われる言葉です。明るい昼間に灯りを点けても意味がないように、「役に立たないこと」を指します。
大石が本当に昼行灯のような人物だったかは定かではありませんが、もしかしたら彼もまた「ぼんやりタイム」を活用して、脳内物質のバランスを整え、来るべき有事に備えていたのかもしれませんね。







