「家内が長く闘病していたなかでそのお話を受けて、彼女への励みといったものになればと思いました。それが最大の動機ですね。滋賀県で生まれ育った家内は地元へ注ぐ愛が本当に強くて、実際に相談してみたら『ぜひやろうよ』と。以来、家内の思いも背負い、地元・滋賀の子どもたちへ夢を与えるクラブになる夢を含めて、家内が愛した滋賀への恩返しができたら、と思いながら僕も戦ってきました」
「MIOびわこ滋賀」から「レイラック滋賀」に
チーム名が表す複数の意味
チームは同時に名称をMIOびわこ滋賀から現在のレイラック滋賀に改めた。スペイン語で王を表す「レイ」とフランス語で湖の「ラック」を合わせた造語に、河原オーナーも感じるものがあった。
「レイは家内の名前の『麗』にも、県で一番有名な琵琶湖のレイクにもかかっていいかな、と」
日本サッカー界の構造はJ1リーグをピラミッドの頂点として、J2リーグ、J3リーグ、JFL、日本全国を関東、関西など9つに分けた地域リーグ、そして47を数える各都道府県リーグが続いている。このなかでJリーグへの参入を果たすには、どのようなプロセスを踏まなければいけないのか。
まずは大前提となるJ3クラブライセンスを申請し、取得しなければいけない。これは(1)競技、(2)施設、(3)人事体制・組織運営、(4)法務、(5)財務――の5つの基準でJリーグによって審査される。
そのうえでJFLリーグ戦の最終的な順位が2位以内、ホームゲーム1試合あたりの平均入場者数が2000人以上、年間の入場料収入合計が1000万円以上をクリアする必要がある。成績面では原則として優勝チームは自動的にJ3へ参入し、2位のチームはJ3・JFL入れ替え戦に臨む。
昨シーズンの開幕時点で、Jクラブが一度も存在していない「空白県」は5を数えていた。いずれもJリーグ参入を目指すクラブが存在するなかで、福井の福井ユナイテッドは北信越、和歌山のアルテリーヴォ和歌山は関西、島根のベルガローソいわみは中国と現時点で地域リーグを戦っている。







