しかも感情が沈み込んでいるときには、「あれもこれもやらなくちゃ」と思うだけで時間が過ぎていきます。
すると結局、やればできたはずのことすら手がつかないままになります。1日の終わりには、やり残したことだけが増えています。
守備範囲を狭めるというのは、そうならないための現実的な対処法です。
「せめて午前中だけは集中しよう」とか「昨日やり残した仕事のうち、報告書の作成だけは今日中に終えてしまおう」とか、時間や作業の種類を絞り込んで、できることを確実にするのです。
それができれば、気持ちはずいぶん違ってきます。
「調子の出ない1日だったけど予定していたことだけはできたぞ」。
そう思うことで、なんとかなりそうな気がしてくるのです。
機嫌よく自分を乗せ
可能性を広げる
感情が沈んでいるときは、この「なんとかなりそうだ」という気持ちがなかなか生まれてきません。
「なんとかしたい」「なんとかならないだろうか」と考えるだけで、形に残る成果がないのですから前に進んでいる実感をもてません。
守備範囲を狭めて、最低限の予定をこなせばそのぶんだけの成果が残ります。それだって本来の目標に比べれば不満はありますが、とにかく前に進んだ実感はもてます。
「まだまだだけど、少しは上向いてきたかな」。そう自分を元気づけることができるのです。
ここで、「だけど、ダメな状態から抜け出せたわけじゃない」と考える人は、成果そのものに重点を置いていないでしょうか。
「今日だっていつもの半分だ。遅れが挽回できたわけじゃない」
そう考えてしまうと、せっかく上向きかけた感情にまで水をさしてしまいます。成果や結果に重点を置けば、ダメなものはダメで終わりです。
「やらないよりまし」ではなく、「やらないほうがまし」という結論になってしまいます。
これでは感情が上向くきっかけをつかめません。
「なんとかなりそうだ」という気持ちだって、ほんとうは同じなのです。







