小林:ものすごく簡単に言うとそうです!銀行が保有するお金、つまり軍資金って、額が大きくなればなるほど有利になるんです。まとまったお金が無ければ、株や不動産などを買うこともできませんからね。これだと、レースに参加することさえできません。だから、銀行は多くのお客さんにお金を預けてほしいんです。多少金利をつけてでも、とりあえず預けてほしいというわけです。

梅田:たしかに、お金を大量に集めて、それを株や土地、企業に回してさらにお金を生む、って銀行にしかできなそうですよね。

小林:その通り。ちなみにこれを難しい言葉で「資金の運用」といいます。金利を上乗せすることを謳ってお客さんからお金を集める。そして、それで株や土地を買って売ったり、お金を必要としている人に自分たちが持っているお金を貸し、そのとき上乗せした金利で自分たちの利益を出す。これが、銀行のビジネスモデルといえます。

銀行は自由に金利を決められるが
結局は横並びになってしまう理由

梅田:そういえば、銀行って、それぞれ好きに金利を決めているんですか?「うちは○%」「なら、こっちは△%」って。

小林:では、身近な普通預金の金利の決まり方についてお話ししましょうか。梅田さんがおっしゃるとおり、金利は各金融機関がそれぞれの基準で決めています。

梅田:じゃあ、金利が高い銀行を探せばいいわけですね!

小林:とはいえ、残念ながら実際はどこの銀行の金利も、たいてい横並びになるものなんですよ。強いていうと、実店舗を持たず口座開設や振り込みなどの手続きをパソコンやスマホで行う「ネットバンク」の金利は比較的有利になる傾向がありますが、普通預金であれば「0.5%」「0.65%」など1%以下の単位での差ですから、よほどの資産家でなければ大きな影響はないでしょう。

梅田:なんで横並びになるんですか?

小林:お金の流れを考えれば見えてきますよ。お金の流れは実はとてもシンプルで、一番上流に「日銀」がきます。実は、どこの銀行も日銀からお金を借りて事業をしていて、ここに疑問を解くカギがあります。