梅田:なるほど。結局、今も金利は日銀次第ということなんですね。さらに銀行間の牽制が働いて、どの銀行もだいたい同じ金利でお客さんにお金を貸したりお金を預かったりしている、と。
小林:はい。ただし、ここまでお話しした金利の決め方は、普通預金や1年未満の定期預金の金利に影響する「短期金利」の話です。ローンや1年以上の定期預金は「長期金利」に連動するので、少し仕組みが違います。
金利には「短期」と「長期」
2つの種類がある
梅田:長期金利?
小林:はい。長期金利については、市場で売買されている「10年ものの国債」の金利がベースとなっています。つまり、10年後に満期が来て現金化できるタイプの国債ですね。
梅田:……国債……って国の借金のこと、ですよね……?
小林:あ、国債についてはまた別の機会にして、ここでは「国が発行する信頼度の高い金融商品」くらいに思ってください。
『超改訂版 すみません、金利ってなんですか?』(小林義崇、サンマーク出版)
梅田:商品ということは、お金を出して購入するもの、ということですか?
小林:そうです。「10年ものの国債」を10万円分買ったら、比較的いい金利が10年間ついて元の10万円が増えて戻ってくる、そんなイメージです。国債の金利は、そのときどきの国内外の景気の動向などの影響を受けて変化します。長期金利は、この国債の金利に合わせて動いていくことになります。
梅田:急に難しい話になりましたね……。でも、長期間の定期預金の金利やローンの金利も、結局他の銀行との競争になれば横並びになるものなんでしょうか?
小林:その通り。金利がとても高い銀行や破格に安い銀行など、極端になることはないですね。銀行という業界内で、金利のレベルは横並びに落ち着きます。実際には「金利は他の銀行と合わせざるを得ない」といったほうが正しいかもしれませんが。







