副腎のホルモン=コルチゾールなどは、絶食や運動など理由を問わず血糖値が低下すると分泌されますが、マイオカインInterleukin-6は筋収縮によって筋肉から分泌されるのが特徴です。
マイオカインの分泌量は
運動によって増減する
2003年以降、毎年のように新しいマイオカインが発見され、現在では50個以上が報告されています。当初はサイトカイン=タンパク質に限定されるものでしたが、これに限らず、乳酸のような代謝産物やRNAのような核酸など、筋肉から分泌されるものは全てマイオカインであるという考えが主流になってきました。
また、微小物質の重さを正確に測定する分析法が発展し、わずかな重ささえ感知できれば物質の存在を検出できるようになりました。このことにより、名前もわからない物質が筋肉から数多く分泌されることがわかってきました。そのような物質を含めると、600個以上のマイオカインが存在するともいわれています。
マイオカインの分泌には様々な特徴があります(表5‐1)。多くは運動によって増えるものです。例えば、30分程度サイクリングをすると、筋肉から血液中へ分泌され、数時間後には運動前の状態に戻ります。このようなマイオカインは運動するたびに分泌され、それらの作用を発揮します。
その一方、常時分泌されているマイオカインの量が、運動習慣によって増えるものもあります。例えば、運動習慣のない人がジョギングや筋トレを週3回、数カ月程度続けると、座っているときも寝ているときもマイオカインの分泌量が増えるのです。
同書より転載 拡大画像表示
座り中心の生活では
善玉マイオカインが生成されない
マイオカインには体に良い影響をもたらす善玉マイオカインと、悪い影響をもたらす悪玉マイオカインがあります。基本的には、運動によって分泌されるマイオカインは善玉で、不活動や老化によって出てくるものは悪玉と考えて良いでしょう。







