ボディサイズは、3395×1475×1545mm。最近のKカーはスペース性を重視した結果、車高が高いモデルが主流。そんな中にあってN-ONE e:は、数少ない立体駐車場対応モデルである。あえてN-BOXでなく、N-ONEをベース車に選んだのは、背が低いほうが空力に優れ航続距離が伸びる利点があることと、どんなシーンでも便利という点にこだわった結果と聞いた。

 室内は広く快適だ。N-ONE e:は、小さいながらも大人4名が不満なく快適に乗れる。使い勝手も優秀だ。リアシートをダイブダウンして荷室と連続したフラットなスペースを作り出せたり、チップアップ機構で座面を跳ね上げれば背の高い荷物が積める。N-ONEと同等の利便性を持ち、荷室には大きなアンダーフロアボックスもある。

 フロア下に搭載されたバッテリーの影響でフロアは微妙に高くなった。それでも乗車位置はN-ONEと同等だから、ヒール段差はやや小さめ。違和感を感じるほどではないが、N-ONEと異なるのは確かだ。

 美点は、より自然な運転姿勢が取れるよう、N-ONE比でステアリングを37mmドライバーに近づけたこと。また、フロントフード形状の工夫で運転席からの視界が向上し、前走車との間隔がつかみやすくなっている。

 車内デザインはシンプルな印象。インパネ造形はN-ONEとは異なる。Lに標準の9インチディスプレイにはBEVとして必要な情報が表示されるようになっているほか、カーナビは充電スポット検索が容易だ。インパネ上面がトレイ状に仕上げられているのも実用的である。

 外観は独自のフロントマスクを採用。充電リッドはフロントグリルに設定した。これは充電中でも乗降性に影響を与えないための配慮だ。

スムーズでナチュラルな走りが印象的
まさに日常を楽しむためのパートナー

 試乗車はLグレード。横浜みなとみらい地区でドライブした。印象的だったのは、非常に乗りやすい点。加速の立ち上がりはあえて控えめに設定され、出足はナチュラル。アクセルを操作したとおり素直に応答してくれる。まさに自然体で走るイメージだ。何も気になることはなく、物足りなさも感じない。

 山手方面に向かってきつい上り勾配に出くわしても、平坦な道を走っているときと同じ感覚で走れた。トルクが大きくレスポンスのよいBEVなればこそである。