ただこれまで、なかなか投資家の目線がグロース市場に向いてこなかったので、グロース市場には資金が流入してきていません。そういう意味で、リスクはあります。

 しかしながら、東京証券取引所もグロース市場の改革を断行しようとしています。

 2030年以降「上場から5年経過後に時価総額が100億にいかない企業は上場廃止する」という、かなり厳しい基準を設定しました。これは「上場ゴールは絶対に許さない」というすばらしい考えにもとづいた、まさに投資家保護の観点から行われたものだと思います。

 いずれにしても、投資はバランスが重要です。たとえば、500万円を10年かけて手堅く2倍にしたいと思えば、日経225のETFを中心に投資をしたらよいでしょう。

 逆に、積極的な投資をしたいと考えている方は、グロース市場のETFに投資する選択肢もあります

投資の本質は「推し」への応援
自分が信じる銘柄で構成すべき

 投資というのは、いわば企業の大応援団です。上場企業が約4000社ある中から、「自分が就職したい、または自分の子どもに就職してほしい」、そして「将来大きく成長して帰ってこい」、「できれば年に2回は仕送り(配当)してこいよ」。これが、私が思う投資の本質であり、醍醐味です。

 そうした観点から、インデックスではなく個別株に投資したほうが、投資家の想いが伝わる、妙味が間違いなくあるというのが私の考えです。インデックスは「福袋」です。ポートフォリオは自分が信じられる銘柄で構成すべきです。

 ちなみにじつは、私は思いきり好きな料理を食べる(伸びそうなセクターに集中投資する)というやり方も嫌いではありません。これを実践されているのが、ウォーレン・バフェットさんですよね。日本の総合商社というセクターに集中し、5社すべてに投資をする。成長期待が高いセクター全体に投資をする、というやり方もそのひとつです。

 たとえば、手堅いところで総合商社上位3社、三大メガバンク3社を全部買う。それでも余るので、残金を総合商社へ、購入株式数をすべて200株にしてみてはいかがでしょう。そうすると合計、約445万円(2025年10月27日時点の株価ベース)です。

堅実な銘柄で着実に資産を増やし
「10倍株」で大きな成長を狙う

 成長率の異なる「2倍株」と「10倍株」を組み合わせる戦略は、とても有効です。すべてを安全資産に寄せても資産は大きく伸びませんし、高成長株だけに賭けてもリスクが高く、うまくいきません。