そこに25年からは福岡ソフトバンクホークスから甲斐拓也捕手(92年生まれ)がFA移籍で加わりました。

「捕手1人制は難しい」と言われる最近のプロ野球界にあって、他球団がうらやむ「捕手王国」の環境。巨人のピッチャー陣は恵まれていますね。

 誠司さんは菅野投手との“スガ・コバ”コンビで有名ですし、4年連続盗塁阻止率セ・リーグNo.1を記録した強肩キャッチャーです。

 卓三さんは、3年連続2ケタ本塁打の強打が魅力ですし、24年8月には卓三さんとのバッテリーで僕は2試合連続完封をマークしました。

 岸田さんの冴えたリードが、24年に僕をノーヒットノーランに導いてくれました。また、24年の盗塁阻止率.475は12球団No.1でした。

 そして、甲斐さん。“甲斐キャノン”の異名を取るゴールデングラブ賞7度の強肩は今さら言うまでもありません。千賀滉大投手(現・メッツ)の落差の大きい“お化けフォーク”のワンバウンドを止めていたブロッキングは、同じフォークが武器の僕にとって、心強い限りです。ストレート勝負が多いパ・リーグで、ソフトバンクの黄金時代を築いた配球センスは、「新たな戸郷翔征」を引き出してくれそうで期待していました。

『覚悟』書影覚悟』(戸郷翔征、講談社)

 誠司さん、卓三さん、甲斐さんの3人は、それぞれWBCに出場したキャッチャーです。しかも、岸田さんも25年の「侍JAPAN」に選ばれました。

 24年、DeNAはゴールデングラブ賞とベストナインを受賞した山本祐大捕手が骨折、伊藤光捕手は肉離れ。代わってマスクをかぶった戸柱恭孝捕手がクライマックスシリーズMVP。さらに新鋭の松尾汐恩捕手も加えた捕手陣がクローズアップされました。

 25年に独走優勝した阪神でも、正捕手になった坂本誠志郎捕手の存在が強さの理由と評価されています。

 しかし、巨人の捕手陣は日本一だと思います。どなたかと一緒に「最優秀バッテリー賞」を受賞できたら素敵ですね。