「仕事量が多すぎて無理ですよ」心がすぐ折れるZ世代社員を戦力化する方法写真はイメージです Photo:PIXTA

業務をお願いすると、「仕事量が多すぎる」と拒否。売り上げ改善のためにみんなが知恵を絞っている会議中に「売れない時代だから仕方ない」と発言するなど、すぐに諦める問題社員が増えているという。注意をしたらパワハラと言われかねない時代に、管理職はどう対応すればいいのか。※本稿は、心理学者の榎本博明『すぐに「できません」と言う人たち』(PHP研究所)の一部を抜粋・編集したものです。

甘い環境で育ったせいか
すぐに音を上げてしまうZ世代

 仕事に限らず、勉強でも、スポーツでも、人間関係でも、なかなか思うようにならずに苦しむというのは、だれもが経験しているはずだ。そんなとき、簡単に諦めるか、粘ることができるかで、その後の展開に大きな違いが出てくる。

 仕事に関して言えば、どんな業界でも、競合する商品・サービス・企業などがあり苦戦するものだし、景気の波に苦しめられることもあるだろう。そこを何とか頑張って打開策を練り、勝機をつかまないと、会社の発展どころか存続さえ危うくなってしまう。ゆえに、どんな組織も、心がタフで、逆境を乗り越えていく気概のある社員を、喉から手が出るほどほしがっている。

 ところが、最近はすぐにへこたれる者が増えており、どうにも心もとないと嘆く経営者が少なくない。

 経営者の会合で、具体的にどのようなケースがあるのか尋ねたところ、すぐに諦めたり音を上げたりする社員はいくらでもいるから、事例には事欠かないといって話してくれた。

「たとえば、新人はまだ慣れてないから他の従業員より仕事量は少なめに組んであるのに、『仕事量、多すぎです。こんなの無理ですよ』と言ってくる。でも、同じ新人でも、ほかの連中は文句も言わず着実にこなしてるんだから、そういう仲間の様子を見れば、けっして仕事量が多すぎるわけではないってわかるはずなのに、すぐに音を上げる。そういうことはかつてはなかったんですけどね」