SNSに関しては、NTTドコモ モバイル社会研究所の調査を見てみましょう。SNS利用率は小学生高学年62%、中学生95%となっています。日本の場合は実質的な年齢制限を設けていないLINEがSNSに含まれており、家族との連絡ツールとしての利用率が高いため、小学生のSNS利用率も高めになっています。LINEがSNSとして扱われる理由としては、メッセージ機能が主であるものの、ショート動画「LINE VOOM」や匿名で交流できる「オープンチャット」などのSNS機能も備えているからでしょう。LINEに続いて、TikTok、Instagramと続きます。

 中学生では「X(旧Twitter)」「BeReal.」「Discord」など、複数のSNSを併用しています。

小学生でもSNSを利用している。どの世代でもLINEがトップだ(出典:NTTドコモ モバイル社会研究所)小学生でもSNSを利用している。どの世代でもLINEがトップだ(出典:NTTドコモ モバイル社会研究所) 拡大画像表示

日本の子どもたちのSNS利用シーン

 小中学生はスマホを学校に持ち込めない場合が多いため、帰宅後の利用が中心です。スマホを持って習い事に出かけ、LINEで送迎などの連絡を取ります。帰宅後はYouTubeやTikTokで動画視聴を楽しみつつ、LINEやInstagramのDMなどで友人と交流します。BeRealは1日1回、通知が来たときを中心に利用します。Discordは主にオンラインゲーム中に音声チャットするために使います。こうして夜も更け、スマホを置いて就寝するわけです。休日で予定のない日は、これらの動画サービスやSNSを巡回する時間も長くなります。

 このように、日本の子どもたちは友人とのコミュニケーションを深めるため、またはエンタメを視聴するためにSNSを利用する傾向にあります。ネットに関するトラブルも「いじめ」や「長時間利用」が中心で、海外のような過激なダイエット、誹謗中傷、命の危険を招く「チャレンジ」などはあまり深刻化していません。ただし、SNS起因の性被害や闇バイトへの勧誘、AIによる偽・誤情報、アルゴリズムによるサービス依存など、日本にも懸念事項は多くあります。