「部下やメンバーに仕事を任せられるようになった」
「同期より先に出世することができた」

そんな感想が届いているのが、安藤広大氏の著書『リーダーの仮面』『数値化の鬼』『とにかく仕組み化』『パーフェクトな意思決定』シリーズ四部作だ。これまで4500社以上の導入実績があるマネジメント法「識学」をもとに、ビジネスの現場で「数字に強くなれる」「仕組みで解決できる」という思考法を授ける本シリーズは、さまざまな企業・業界・個人から圧倒的な支持を集めている。この連載では、全ビジネスパーソンに必須の「リーダーシップ」のあり方について指南する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)

「スピード出世」するために、今すぐにやるべきこと・ベスト1Photo: Adobe Stock

スピード出世する人

「なぜあの人だけ、あんなに早く出世するのか?」

 同じような実力に見えても、昇進スピードには大きな差がつきます。
 その決定的な違いはどこにあるのでしょうか。

 結論から言えば、スピード出世する人がやっていることはシンプルです。
 それは、ルールを明確にする側に回ることです。

「曖昧な環境」に甘えている人は出世できない

 多くの人は、会社の中にある「曖昧さ」に文句を言います。

「それ、最初に言ってほしかった」
「そんなルール知らなかった」
「結局、上司の気分次第じゃないですか」

 たしかにその通りです。
 しかし、ここで立ち止まってしまう人は、いつまで経っても評価されません。
 なぜなら、それは「受け身の立場」だからです

リーダーの仮面』という本では、次のように書きました。

組織において事前にルールが明確化していない状況は、次のようなことを言われるのと同じです。
「『自由に走っていい』って言ったけど、いま、60キロで走っていたよね? ここ、実は50キロ以上で走っちゃダメなんだよ。だから違反ね」
そう言われて違反切符を切られてしまったら、どうでしょう。
「最初からそう言ってよ!」と思うはずです。
リーダーは、このようなエラーをなくさないといけないのです。
――『リーダーの仮面』より

 つまり、ルールが曖昧な状態は、現場にとって理不尽そのものです。

出世する人は「ルールを言語化する」

 では、スピード出世する人は何が違うのか。

 それは、「曖昧さを放置しない」という姿勢です

 たとえば、こんな行動を取ります。

「この場合の判断基準は何ですか?」と確認する。
「この業務のルールを明文化しましょう」と提案する。
 自分なりにルールを整理し、周囲に共有する。

 つまり、「決まっていないこと」をそのままにせず、ルールとして言語化していくのです。

ルールがあるからこそ、人は動ける

あるベンチャー企業で働いている人がこんなことを言っていました。
「自由な社風だと言うから自由に振る舞っていたら、あとから上司に注意された。自由といっても、結局ルールは上司が決めるのだから、はじめに言っておいてほしい」と。
ルールが明確でないことは、部下にとってストレスになります
リーダーの顔色をうかがい、空気を読みながら行動しないといけないからです。
どこに地雷が埋まっているかわからないところで自由に振る舞うことなんてできません。
逆説的ですが、ちゃんとルールがある会社のほうがギスギスせず、組織内の人間関係が良好になるのです。
――『リーダーの仮面』より

 この通り、ルールとは「人を縛るもの」ではなく、「安心して動かすための土台」です。

 スピード出世する人は、この構造を理解しています。
 だからこそ、自分がルールをつくる側に回ろうとするのです。

仮面をかぶろう

 出世が遅い人は、「ルールがない」と不満を言うだけで終わります。
 一方で、出世する人は、「じゃあ、どうルール化すればいいか」を考え、動きます。

 この差が、そのまま評価の差になります。

 曖昧さを放置しない。ルールを言語化する
 それが、最短で上に行く人の共通点です。

 だからこそ、リーダーは仮面をかぶりましょう。

安藤広大(あんどう・こうだい)
株式会社識学 代表取締役社長
1979年、大阪府生まれ。2002年、早稲田大学を卒業後、NTTドコモ、ジェイコムホールディングス、ジェイコム取締役営業副本部長を経験。プレイングマネジャーとして「成長しないチームの問題」に直面し悩んでいたときに「識学」に出合い、2013年に独立。多くの企業の業績アップに貢献した。2015年、株式会社識学を設立。わずか4年足らずで上場を果たし、これまで9年間で約4500社に識学メソッドが導入されている。著書にシリーズ累計185万部を突破した『リーダーの仮面』『数値化の鬼』『とにかく仕組み化』(ダイヤモンド社)がある。『パーフェクトな意思決定』はシリーズ最新刊。