「冷たいタオル」の
スゴい効果とは?

 電力中央研究所ヒューマンファクター研究センター(電中研HFC)は、「短時間の仮眠をとった後、何をすればもっとも覚醒度が高まり、作業成績を維持できるか」を検証しました。

 その結果、冷たいタオルで顔を拭くことが、「即効性」と「持続性」の両面でもっとも優れた方法であることが確認されました。

 短時間で覚醒度を上げるには、「冷たいタオルで顔を拭くこと」「ストレッチをすること」「ゲームをすること」が有効でしたが、その後の作業パフォーマンスを長く維持できたのは、「冷たいタオルで顔を拭くこと」「コーヒーを飲むこと」「大豆ペプチドを摂ること」だったのです。

 つまり、冷たいタオルで顔を拭くことだけが、両方の条件を唯一満たしていたわけです。

 仕事や勉強の途中で、眠気や集中力の低下を感じたら、歯磨きをし、冷たいタオルで顔を拭きましょう。頭が再びシャキッとして、効率が上がります。疲れてきたら、すぐに脳を切り替え、集中力を取り戻せる方法を実践すること。それが、時間をムダにしないうえで、とても大事なことなのです。

 仕事や勉強の途中で眠気に襲われ、集中力が低下したときに、「ブラックコーヒーを飲んでカフェインを摂る」よりも効果的な対処法は他にもあります。

 その対処法とは、階段の昇降運動です。

 それを証明したのが、アメリカ・ジョージア大学のランドルフとオーコナーによる実験です。彼らは、カフェイン摂取の習慣がある女子大生18人に、一日中パソコンの前で過ごしてもらいつつ、
(1)カフェインを摂取する
(2)偽薬(プラセボ)を摂取する
(3)30段の階段を10分間かけて上り下りする
という3グループに分け、テストを実施しました。