さらに書き出すことで、俯瞰的に見ることができるので、客観的に悩みや不安と対峙し、さまざまな視点から吟味し、検討する余裕も出てくるのです。

悩みや不安を箇条書きで
羅列していくだけでいい

 それでは、どんなふうに書き出せばよいのでしょうか。

 書き出すことの意義は「頭の中から取り出して、見る」ことにあります。まずは悩みや不安を箇条書きでリストアップするような形でよいと思います。シンプルに、かつできるだけ具体的に書くと、解決策も考えやすくなります。

 例えば、以下のような具合です。

〈悩み〉
・時々、片頭痛が起きる
・息子が口答えをしたり、口をきかなかったりする

〈不安〉
・物価上昇が止まらない。今の給料ではやっていけないのではないか
・友人と口論になって、それから連絡がない。友人は絶交するつもりかもしれない
・上司に週明けに呼び出しを受けている。転勤を言い渡されるのではないか

〈迷い〉
・子供が成長して家が手狭になってきた。引っ越すかどうか迷っている
・町内の夏祭り実行委員会の委員を頼まれた。引き受けるかどうか迷っている

 書き出してみると、解決可能なことと、すぐ解決できないことが見えてきます。同時に、急いで、解決や判断をしたほうがよいことと、時間的猶予があることが見えてきます。実際に問題になる確率が高いか低いかで分類することもできるでしょう。

 そのうえで、解決可能なこと、すぐに対処が必要なこと、確率が高いことに優先して取り組むようにするのです。

「態度」に目を向けるだけで
悩みは軽くなっていく

 森田療法(編集部注/不安や恐怖を排除せずに受け入れる、不安症や強迫症などの精神療法。精神科医・森田正馬が1919年に創始)には「症状不問」という言葉があります。これは「自分を悩ませる症状そのものには目を向けるな」という考え方です。この考え方にのっとって、症状や現象ではなく「態度」を書くという書き方もあります。

 例えば、片頭痛については、「片頭痛がする」と書くのではなく「片頭痛が起きたら何をする・どうなる」というようなことを書くのです。