日本でシトロエンのクルマを買うのはどんな人?
F:昔のシトロエンって、「ディーラーに来て、若い営業マンを知識で論破してドヤって帰るマニア」みたいな、こだわりのあるというか、ちょっと面倒なオッサンが乗るイメージがありました。今は壊れなくなり、女性デザイナーが活躍して洗練され……となっていくと、乗る層も変わってくるのではないですか?
中:かつてはリッチでマニアックな、クルマ好きの男性が多かったのは事実です(苦笑)。ですが数年前に導入した「ベルランゴ」が完全に流れを変えました。ベルランゴがゲームチェンジャーです。「国産の定番ミニバンじゃ嫌だ」という新しいファミリー層を一気に取り込んで、今回のC3に関しても、購入者の約半数が女性です。
・試乗記:走りに走った1800km!荷物満載の試乗車で東京←→宮崎の超ロングドライブ、高速道路で起きた「まさかのトラブル」とは?
・インタビュー前編:シトロエン「ベルランゴ」と宿敵ルノー「カングー」の決定的な違い【どっちも知り尽くしたプロがぶっちゃけ】
・インタビュー後編:元日産マンが断言「日本では、生半可な事でEVは売れない」
F:C3は半数が女性!それはすごい。
中:さらにダウンサイジング層や、他のプレミアムブランドからの乗り換えも多く、輸入車市場全体で見れば異例の比率だと思います。こうしたブランドの刷新に関わるのは非常にやりがいがありますね。
F:中山さんご自身は、ずっと自動車業界の方ですか?
中:実は自動車業界はステランティスが初めてです。まだ6年目です。元々は投資顧問会社でファイナンスを学び、その後は北欧のホームファニシングチェーン、外資のオンライン旅行サイト、グローバル広告代理店と、嗜好性の高い商材のマーケティング畑を歩いてきました。クルマは好きだったのですが、好きなものは仕事にするものじゃないだろうと、あえて避けてきました。でも40歳を手前にして、やっぱりクルマをやりたいなと。ステランティスはブランドがたくさんあって、本当に楽しい環境です。
F:そのオンライン旅行サイト、私はかつて超ヘビーユーザーでした! 最近はポイント経済圏の魅力に負けて、競合に乗り換えちゃったけど(笑)。
バリバリの外資系マーケターが仕掛ける新生シトロエン、非常に興味深いです。今日は興味深いお話をたくさん伺うことができました。最後に、読者へのメッセージをお願いします。
中:シトロエンは、みんなが乗るクルマとはちょっと違う、乗り心地もデザインも特徴がすごく強いクルマです。乗るか反るか、合うか合わないかは乗ってみないとわからない部分もありますが、「自分はこうありたい」というこだわりを持った方に、ぜひ一度試していただきたいです。ピタッと合う方には、本当に最高の相棒になるはずです。







