稲盛和夫が語った
「リーダーにしてはいけない人」のシンプルな特徴

 稲盛がリーダーへのポリシーを語ったのが、この言葉だ。

「自分が一番大事だと思う人は、リーダーになってはいけない」

 組織のリーダーは、常にメンバーのことを考えなければならない。挫折だらけの人生のなかで、稲盛がつかんだのが志をともにした仲間であり、その仲間のために、自分は何をするべきかを常に考えた。

「どんな集団でも長になろうと思われる人は、自分というものを大事にしてはならんのです。勇気がいると思いますが、自分というものをないがしろにしてでも、自分が率いる集団のことを最優先して考えられなくてはいけません」

 この春から慣れないリーダーのポジションについた、という人もいることだろう。「リーダーとして、早く結果を出さねば」とプレッシャーを感じているとすれば、潰れないうちにマインドを変えよう。

 リーダーにとって最も大切なことが「仲間を最優先すること」だとすれば、そこまで気負う必要はない。

 まずは一人ひとりの話に耳を傾けて、自分が部下たちに何をできるかを考えて、着実に実践していく。それこそがリーダーの役割だ。

【参考文献】
稲盛和夫著『稲盛和夫のガキの自叙伝』(日経ビジネス人文庫)
稲盛和夫著『ど真剣に生きる』(NHK 出版 生活人新書)
皆木和義著『稲盛和夫と中村天風』(プレジデント社)