あなたも億り人に!? 凄腕シニア投資家が教える 株式運用術#7Photo:Wong Yu Liang/gettyimages

49歳のときに公務員を早期退職したかんちさん(ハンドルネーム、62歳)は、高配当株や優待株に積極投資し、配当と優待で退職後の生活を賄う。特集『あなたも億り人に!? 凄腕シニア投資家が教える 株式運用術』(全17回)の#7では、その投資手法の要諦や、実際に投資している代表銘柄に至るまでを明らかにしてもらった。(ダイヤモンド編集部 竹田幸平)

株投資の配当と優待で
老後の生活を賄う

 投資で得られる配当と優待で生計を立て、ホクホク老後生活を満喫する――。多くのビジネスパーソンにとって、会社員退職後の理想像を体現するかのような日々を送るのが、60代のすご腕投資家、かんちさん(ハンドルネーム、62歳)だ。

 49歳だった2011年に公務員を早期退職し、専業投資家に。配当利回りが魅力的な高配当株や、株主優待銘柄に積極投資し、配当と優待で生活費を賄ってきた。

 かんちさんは、「配当金で生活費を賄えるため、働いて時間をお金に換える必要がないのが最も大きな利点」と考えている。その上、「『配当優待ライフ』で浮いたお金を、旅行や自宅のリフォームに使える」といったメリットも挙げる。

 運用時の基本的な考えとして、高配当株を中心としたインカムゲイン(配当収入)を重視しており、成長株によるキャピタルゲイン(値上がり益)の優先度は高くない。それでも、資産総額を着実に殖やしてきた。

 そんなかんちさんのポートフォリオ(資産構成)や運用戦略とは、具体的にどのような内容なのか。次ページでは、「高配当株」「優待株」「成長株」の三つに大別する投資先の配分や、かんちさんが配当や優待などの面で妙味を感じ、実際に投資する10以上の代表的な銘柄などを明らかにする。