Photo by Koichirou Imoto
スズキの、インド工場産で日本に“逆輸入”するクルマがヒット、注目されている。とりわけ「最強コスパ」の呼び声高いのが、「eビターラ」だ。安かろう悪かろうではないのか、ロードテストでチェックすると航続距離や充電に弱点も見つかった。共同開発したトヨタの電動化技術が、中国BYDや韓国ヒョンデに劣っているのだろうか?【後編】(ジャーナリスト 井元康一郎)
スズキ「eビターラ」試乗してみた
前編記事『こりゃコスパ良すぎだろ…補助金127万円で266万円、スズキEV「eビターラ」の完成度が想像以上だった』では、インド車輸入戦略が奏功しているスズキの、新型バッテリー式電気自動車(BEV)である「eビターラ」について、注目の補助金額を解説。トップグレード「Z 4WD」を実際にロードテスト(総走行距離433.8km)した総論レビューを述べた。
後編では、快適性、居住性、動力性能、航続・充電などについて各論レビュー。筆者が、ここは直した方がいいと思った弱点などについて、述べていく。
快適性、居住性は基本的に高い
低価格BEVのeビターラだが、快適性は基本的に高い。まず意外だったのは静粛性が高いことで、大衆車クラスのBEVとしては明らかにアベレージより上にいる印象だ。EV向けに設計された低ロードノイズのタイヤ、かつスズキ車はこのところ遮音材に頼らない静粛性確保の技術を高めており、その成果が如実に表れていると感じられた。
乗り心地は状況次第と言ったところ。路盤の継ぎ目、古い舗装面のざらつきのような細かい不整は適切にカットされ、滑らかで低振動なドライブを楽しむことができた。一方、大型車の通行で路面に大きなうねりができている路線をある高速度で走ると、バンピング(連続する縦揺れ)が大きめに出てフラット感が失われた。基本的に大人しめに走るのが吉だ。
eビターラのリアビュー。フェンダーがかなりダイナミックに盛り上げられており、視覚的な力感は十分だった Photo by K.I.







