「どうしたらいいと思う?」と改善策を聞いたつもりが、部下は“責められた”と受け止めている――そんなすれ違いはありませんか? 上司が無意識に欲しい答えを押しつけた瞬間、質問は詰問に変わってしまいます。
SNSでビジネススキルについて情報発信を行い、総フォロワー数が37万人を超え、『コンサル時代に教わった 仕事ができる上司の当たり前』の著者である「にっしー社長」こと西原亮氏に教えてもらった、誰でも「しごでき」になれる令和リーダーの基本を本記事で紹介します。

「詰問」ではなく「質問」をする
「なんで失敗しちゃったの?」
「どうしたらいいと思う?」
失敗やミスをした部下にとって、上司からの質問は「詰問」として受け止められることがあります。まず、質問と詰問の違いを整理しておきましょう。
・質問:わからないことや疑問に思うことなどを他人に聞くこと。
・詰問:相手を強く責めて返答を求めること。問い詰めること。
数年前、私がコンサルティングしたクライアントの営業部長は「詰問なんてとんでもない。部下の失敗の原因分析や、どうしたら改善できるかを部下に聞いているだけだ」の一点張りでした。
ところが部下への個別のフィードバックの時間はゆうに3時間を超え、部下がどんなに回答しても終わらず、部長の質問はどんどんヒートアップしていったのです。
「なぜなぜ分析」という言葉があるくらいに、「なぜ」という原因追求や、「どうしたらよいか」などの問いかけはよく行われています。
しかし、気がつかないうちに部下を詰問してしまっていることがあるのです。
それは「上司が自分の欲しい答えを部下に押し付けているとき」です。
先述のクライアントの別部署での出来事です。次のようにリーダーが部下を問い詰めていました。
リーダー:「なぜこのミスが起きちゃったの?」
部下:「おそらく原因は、私が言葉の意味を理解せずにお客様に伝えてしまったことです」
リーダー:「違うよね? そもそもプロジェクトの自分の役割すら理解してないし、確認することを怠ってたんじゃないの?」
部下:「いや、違います。それは……」
リーダー:「違わないよね? だって実際に自分の役割を言葉にできる? できないでしょ」
つまり、このリーダーは部下がどんな回答をしようとも自分が欲しい答えでなければすべてを否定し、自分が思っている回答を部下に押しつけていたのです。
その結果、部下がどんなに違うと言っても、上司が求める回答を飲まなければ終わらず、挙げ句の果てに「全然素直じゃない」などと言われ、部下は改善するどころかただトラウマになってしまうだけなのです。
もし自分が思っていることがあるならば、明確に指摘として部下に伝える。
質問であれば単純に質問として相手の答えに耳を傾ける。
このメリハリには、ぜひ気をつけてください。
(本記事は、書籍『コンサル時代に教わった 仕事ができる上司の当たり前』から一部を抜粋・編集し作成しました)














