19頭の名馬らがスタートを切り
直後から白熱の実況が展開される
さぁ、ついにスタートの時が近づいてきた。「ただ今、花の散った葉桜、青々とした蔭、緑濃き葉桜の下に、十九頭の馬とユニフォーム華々しい騎手がずらりと並んでおります。見渡した所、日本全国の名馬が競い、十九頭のいずれが先陣を争うか。距離は二千四百メートル、二千四百メーター。ちょうどこの馬場から見まして半マイル前方に、ただいま並んでおります」。
そして……。「いよいよスタートを切ります。切りました、スタートを切りました。ワコー、トップ、ワコー、トップ。第三コーナーを越しました。ワコー二馬身離れております、ワカタカ続いてぐんぐん出ました、第四コーナーにかかる所、ワコー、ワカタカの順でございます。ワコーは内側、ワカタカは外側(中略)。只今アサハギ、ぐんぐん出ております。しかし、かなり騎手は手綱を絞っております」。
目黒競馬場の馬場1周半の勝負。各馬は1周目のマイクロフォン前を通過し、1、2コーナーから向正面、さらに2周目の3、4コーナーへ向かう。
「いよいよ三分三厘。ただいま第四コーナーにかかる所。トップはワカタカ。アサハギ、ワコー、アサハギ、ワコー。アサハギがぐんぐん肉薄しております。続いてワコーでございます。あとからオオツカヤマが躍進しています」。
「ただいま直線コースにかかります。四百メートル、あと三百五十メートル、トップは依然として内枠でワカタカ、外枠でアサハギがぐんぐん出ております。がぜん内枠からオオツカヤマがぐんぐん出ております。オオツカヤマ、ぐんぐん追い込んでいます。トップはワカタカであります。ワカタカがぐんぐんムチを当てて出ております。あと五十メートル。続いてオオツカヤマ。あと十メートル、五メートル、三メートル、二メートル、一メートル、ゴールイン。トップはワカタカ。ワカタカ、オオツカヤマ、アサハギ。ワカタカ、オオツカヤマ、アサハギの順で、結局ワカタカが内枠の有利に、そのままぐいぐい第四コーナーを終えまして、最後の直線コースにかかるや、あおりにあおって、ぐんぐん抜いて、ワカタカがトップになりました」。







