14年に『村上海賊の娘』で本屋大賞、親鸞賞などを受賞した和田竜(りょう)も、OBだ。早稲田大政経学部卒だ。

 小説家の干刈(ひかり)あがた(女性)もいた。

 旧制高女卒には、詩人で童話作家の三井ふたばこがいた。日本女子大英文科中退で、父・西條八十(旧制早稲田中学・現早稲田中・高校卒)とともに詩誌を発行した。

 劇作家・演出家で、大石静(日本女子大附属高校卒)とともに劇団二兎社を主宰した永井愛がいる。富士高時代から演劇部で、岸田国士戯曲賞などを受賞している。日本劇作家協会の会長を務めた。

『大奥』などで知られる漫画家のよしながふみもOGだ。富士高校を経て慶応大法学部を卒業後、同大学院を中退し、青年誌・少女誌などで幅広く活躍している。

 絵本作家の伊勢英子、児童文学作家の三輪裕子、歌人の森村浅香もOGだ。

芸術文化で活躍する
卒業生たち

 美術では、日本画家の堀文子が19年2月に100歳で死去した。花鳥をモチーフとする作品が多く、「花の画家」と呼ばれた。女子美術専門学校(現女子美術大)で日本画を学び、34歳の時に上村松園賞を受賞した。装飾・随筆でも多くの作品を残した。

 日本画では川崎麻児、横尾英子も光っている。

 戦前から前衛美術運動の中心的画家の一人として活躍した桂ゆき、染色家の鳥巣水子も高女出身だ。

 ガラス工芸作家の野田収、水墨画家の海野次郎、インテリアデザイナーの清水慶太もいる。

 高橋明也(あきや)は美術史家で、10年に開館した三菱一号館美術館(東京・丸の内)の初代館長を務めた。現在は東京都美術館(東京・上野公園)館長だ。

 音楽では作曲家の北爪道夫、ジャズピアニストの山岸笙子、キーボーディスト・作曲家の飯野竜彦、ギタリストの小林信一、バイオリニストの奥村智洋、ソプラノ歌手の石井恵子が卒業生だ。

 音楽プロデューサーの小久保隆は、「癒やしの音楽」など環境にマッチした音楽の作り手で、携帯電話の緊急地震速報の音をプロデュースした。

 俳優では、多くのテレビドラマや映画に出演している北村有起哉がいる。27年に放送されるNHK大河ドラマ『逆賊の幕臣』に出演する予定だ。父親は文学座の看板俳優だった北村和夫(旧制都立第十一中学・現都立江北高校卒)だ。

 女優では、声優でもあった加藤道子、劇団民芸出身の佐々木すみ江、栗葉子、山下裕子らがOGだ。声優・エッセイストの平野文もいる。