損し続ける人の原因は何か?
人生は、思っているよりもずっと短い。限られた時間を「自分第一」で生きるためにはどうしたらいいのだろうか?
その答えが、『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』(クリス・ギレボー著、児島修訳)にある。本稿では同書から特別に一部を公開する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・佐藤里咲)

なぜか「損し続ける人」が無意識に優先していること・ベスト1Photo: Adobe Stock

「損ばかりする人」が優先してしまうこと

「ちゃんと頑張っているのに、なぜか損をする」

そんな感覚を抱いたことはないだろうか。
手を抜いているわけではない。むしろ、人より真面目にやっているはずだ。
それでも結果が出なかったり、あとから疲れだけが残ったりする。

実は、損をし続ける人には共通点がある。
それは、「疲労を無視して、タスクを片付けること」を優先してしまっていることだ。

本来、疲労とはコントロールするものだ。
だが多くの人は、自分の状態を無視して、ただ強く、長く集中しようとしてしまう。

その結果、気づかないうちに疲労が蓄積し、判断もパフォーマンスも落ちていく。
これが、「頑張っているのに損をする」正体だ。

「疲労」を3段階で把握しよう

では、どうすればいいのか。
そのヒントになるのが、「疲労を見える化する」という考え方だ。

まずは自分の「疲労」を3段階で把握できるようになろう。

 自分の集中と疲労の状態を、「青信号」「黄信号」「赤信号」の3つのゾーンに当てはめて管理するのだ。
・青信号:フロー状態またはハイパーフォーカス状態
あなたは効率的かつ効果的に作業している。活力に満ち、目の前の作業に集中していて、生産的である。この状態は、安全に前進できることを示す青信号に似ている。このゾーンにいるときは、思いきり楽しもう。ただし、気を散らすものには注意すること。気がつくと、役に立たないもの、有益でないものに集中力を向けてしまっていることも大いにあり得るからだ。
・黄信号:危険ゾーン
ある程度の作業はこなせるが、疲労や過労の兆候に気づいていない可能性がある。黄いようにするための警告だ。無理せずにいこう。
・赤信号:限界状態
心身の疲労が蓄積し、生産性が低下している。このゾーンに入っていると思ったら、停止すること。休息し、体力を回復させ、仕事量を見直して、また青のゾーンに戻れるようにしよう。赤のゾーンにいるときに無理をして集中しようとすると、逆効果になる。

――『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』より

損をし続ける人ほど、自分の状態を無視して「集中すること、頑張り続けること」を優先してしまう。

本当に優先すべきなのは、「今の自分が、どの状態にいるか」を見極めることだ。

青なら進めばいい。黄なら調整する。赤なら止まる。

このシンプルな判断ができるだけで、無駄な消耗は減り、結果も変わり始める。

頑張ること自体が問題なのではない。
“いつ頑張るか”を間違えていることが、損をする原因なのだ。

(本稿は、『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』の発売を記念したオリジナル記事です)