仕事で成長する過程には、ある程度の「痛み」が伴います。

 できないことを指摘される。

 考えの甘さを見抜かれる。

 それは決して心地よいものではありませんが、その経験が、次の一歩につながることも少なくありません。大切なのは、その厳しさが「成長のためのもの」なのか、単なる「相手の感情のはけ口」かという点です。

 その違いはどこにあるのでしょうか。ポイントは「言葉」そのものではなく、その背景にあります。

 例えば、

・具体的な改善点が示されているか
・あなたの成長を前提に話されているか
・言っていることに一貫性があるか。

 こうした要素が感じられるのであれば、あなたを思ってのフィードバックと受け取ってください。

 一方で、

・気分で態度が変わる
・行動ではなく人格を否定する
・言っていることに軸がない

 こうした場合は、指導ではなく、単なる感情の発散であるといえます。大切なのは、痛みの有無ではなく、その意図を見極めることです。

どうしても苦手な人には
「あだ名」をつけてみる

 とはいえ、そうと分かっていても、苦手な人と関わらなければならない場面は、どうしてもありますよね。

 そんなときに、私が一つおすすめしているのが、心の中でその人に「あだ名」をつけてみることです。

 私の知り合いには、なんでも丸投げしてくる人なら「まるなげお」。厚かましい人なら「あつかまお」。と名付けてストレスを発散している方がいます。

 かくいう私も、昔、どうしても苦手だった上司に「ハンギョドン」と心の中で名前をつけたことがあります。

 すると不思議なことに、それまで「嫌だな」と思っていた気持ちが少しやわらいで、「あ、ハンギョドン来たな」と、ほんの少し笑えるようになったんです。

 人は、「嫌だ」と思えば思うほど、その感情に引っ張られてしまいます。しかし相手を「嫌な人」という枠から「面白いキャラクター」へと頭の中で変換し、観察対象にしてしまう。そうすることで、相手から受ける影響を変えることができます。