『出世が早い人の77%が「4月中」に絶対にやっていることがあります
そう語るのは、これまで800社以上を支援してきた「働き方」の専門家である越川慎司氏だ。815社の17万3,000人を対象に、カメラ、ICレコーダーによる記録、会議データ、メールやチャットの履歴などのデータを分析したところ、同世代より出世が早い「期待されている人たち」の意外な共通点が見えてきたと言う。
その特徴をまとめた書籍『会社から期待されている人の習慣115』が発売。「もっと早く知りたかった」「全社会人へ向けた教科書だ」とたちまち話題になっている同書から、「職場で評価が高い人の共通点」を紹介する。(構成/ダイヤモンド社・石井一穂)

出世が早い人の77%が「4月中に絶対にやっていること」・ベスト1Photo: Adobe Stock

「休まず働く人」が評価されると思っていないか

「有給が余っているけど、なかなか取れない」
「休もうと思っても、いつも何かしら予定が入ってしまう」
「周りに遠慮して、結局年度末に慌てて消化する」

 こうした悩みを抱えている人は多いのではないだろうか。

 多くの人は、「休むよりも、仕事を優先する人の方が評価される」と考えている。

 しかし、実態はそうではない。

 これまでに815社17万人を分析し、「職場で評価されている人たちの共通点」を解析した越川慎司氏は、著書『会社から期待されている人の習慣115』で、次のように書いている。

調査の結果、期待されている人たちの有給休暇取得率は、一般社員より34%高いとわかりました。
――『会社から期待されている人の習慣115』より引用

 つまり、出世が早い人ほど、しっかり休んでいるのである。

評価されている人の77%は、4月中に休む日を決めている

 では、期待されている人たちはどのようにして「休暇」を確保しているのだろうか。

 同書では、彼らの習慣について次のように示されている。

驚きなのが、その取得計画を立てる時期です。なんと彼らの77%が、年度初めに計画を立てていました。
――『会社から期待されている人の習慣115』より引用

 つまり、4月のうちに「いつ休むか」を先に決めているのである。

 休む日を決めてしまえば、そこから逆算して仕事を組み立てられる。

 また、有給休暇の計画を無事に実行するために、期待されている人たちの75%が休暇前の引き継ぎを徹底していたとも書かれている。

 これなら、休暇取得率の高さにも頷ける。

出世を分けるのは「休暇を投資だと思えるかどうか」

 では、なぜ期待されている人たちは、ここまで休暇を重視するのか。

 同書では、その理由について次のように指摘されている。

期待されている人たちの79%が、休暇を「生産性への投資」と捉えていました。
――『会社から期待されている人の習慣115』より引用

 実際に、「休暇の計画があることで、仕事の段取りも良くなった」「休暇が楽しみになり、仕事へのモチベーションも上がった」という声も多く聞かれたそうだ。

 休むことは、サボりではない。

 より良い仕事をするための投資である。

 この意識により、心の充足と仕事の成果を両立していたのだ。

(本稿は、『会社から期待されている人の習慣115』の内容を引用して作成した記事です。書籍では「評価と信頼を得ている人たちの共通点」を多数紹介しています)