ノーベルファーマは抗腫瘍性抗生物質「コスメゲン」の供給を当面は存続するが不安定な状況は続く(日本臨床腫瘍学会学術集会シンポジウム) Photo:医薬経済社
*本記事は医薬経済ONLINEからの転載です。
「関連学会の先生方、患者会の皆様、厚生労働省の皆様に大変なご心配をおかけし、医療現場の混乱を招いてしまい、誠に申し訳ございませんでした。お詫び申し上げます」
深々と頭を下げるのは、ノーベルファーマの岡村俊明常務執行役員薬事本部長兼渉外部長だ。一見すると、謝罪会見のようだが、舞台は聴衆を見下ろせる壇上である。畏まるのも無理はないだろう。眼下には、腫瘍内科医など専門医がずらりと居並んでいるのだから。
3月27日、横浜市で開催された日本臨床腫瘍学会学術集会のシンポジウムのなかでの一幕だ。岡村氏は、同社の抗腫瘍性抗生物質「コスメゲン」(一般名=アクチノマイシンD)をめぐる一連の騒動の報告で壇上に立った。
岡村氏によると、コスメゲンについて、22年に海外の供給元から契約更新をしないと伝えられ、代わりの取引先を探していたが、見つからなかったという。このため、同製品の供給停止と薬価削除を余儀なくされ、同学会に事前了承を得ようとお伺いを立てたところ「了承しかねる」と突っぱねられた。岡村氏は「命にかかわるエッセンシャルドラッグであるとの認識が不足していた」と反省しきりだったが、果たしてそうなのだろうか。同製品は「売れるほど赤字になる」代物なのだ。







