ハイブリッド車のマイナスイメージを
払拭できず
発売直後の2013年12月にマツダが発表した資料によると、その時点での累計受注台数こそ約1万6000台と好調だったものの、パワートレイン別の内訳はガソリン車が66%、ディーゼル車が15%に対し、ハイブリッド車は19%にとどまっていた。
トヨタから技術提供を受けた“鳴り物入り”のハイブリッド車が、全体の約2割というのは寂しい数字だ。その後も販売台数は上昇することなく、低空飛行が続いた。
このモデルが売れなかった理由は、やはりイメージの壁だろう。
当時のドライバーは、加減速と無関係にエンジンが稼働するハイブリッド車に慣れておらず、運転に慣れた人ほど違和感を抱いていたのだ。そのため、「燃費は良いけれど、運転が楽しくない」という先入観がつきまとっていた。
マツダの開発陣は、その悪印象を払拭すべく努力し、ガソリン車の愛好家でも楽しめる走行フィーリングをある程度は実現していた。しかし、世間の固定概念を崩すまでには至らなかったのである。
結果的に、それ以降のマツダは、ハイブリッド車の展開に慎重になったように思える。実際、それから10年以上がたった今でも、マツダ車はマイルドハイブリッド(※)が中心で、フルハイブリッドはPHEVモデルしか存在しないのだ。
※注:マイルドハイブリッド車はモーターの性能が限定的であり、エンジンを止めて電気(モーター)の力だけで走ることはできない。
ようやくSUVに本格採用するのは、今年5月末に発売される新型「CX-5」からだ。ただし、当初はガソリン車のみ展開し、フルハイブリッド車の投入は2027年を予定しているという。
すいぶんと遅れてしまったが、今度こそは期待に応えるヒット作になることを願うばかりだ。







