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不安に振り回されず、冷静に立ち回るにはどうすればいいのか。そのヒントを、ロサンゼルス市警察の麻薬捜査課が実践する、ある習慣から学んでみよう。※本稿は、組織開発コンサルタント・研究者のジャッキー・スタブロスと人材開発・組織変革コンサルタントのシェリ・トレス著、佐々木寛子訳『チームは未来志向の対話でうまくいく』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)一部を抜粋・編集したものです。
思い込みで脳の化学反応が変わる!?
脳神経科学の研究で明らかに
1990年代に機能的磁気共鳴画像法(fMRI)が発明されると、脳神経科学者は、脳の活動を画像で見て測定できるようになった。
この技術を使えば、異なる条件下で脳活動にどんな変化が起きているのかが一目瞭然だ。被験者をさまざまなタイプの会話や活動に参加させ、脳の血流の変化を測定すれば、脳では何が起きているかを観察できるのだ。
脳神経科学の研究でわかったのは、強い思いやイメージによって脳内の化学反応が変わることだ。また、この脳内の化学変化によって、同じ刺激への反応が変わる。
例を挙げよう。小さな会計事務所に勤める会計士のトニーは、最近上司と口論をして、クビにされると思い込んだ。今の収入がなくなれば、住宅ローンの支払いはもう無理だ。
トニーのこうした思い込みによって、脳神経系のデフォルトが規定されるため、「夜は外で食事をしましょう」と妻に誘われても、ついネガティブな反応をしてしまう。
もし、上司とのやり取りで「これは昇給が確実だな」と思えるような経験をしていたなら、上機嫌で妻と食事に出かけただろうに。







