そして保有台数ベースでも、2020年から2021年にかけて普通乗用車が小型乗用車を逆転。現在は新車で販売される小型乗用車の車種も少なくなっています。
こうした事情もあり、駐車枠が狭い商業施設は、実は2000年代前半までに開業した古いところが大半です。
建設省(現・国土交通省)は1992年に、駐車場の整備に関する一般的技術指針を定めた通達「駐車場設計・施工指針について」で、駐車ます(駐車枠)のサイズを小型乗用車は長さ5.0m×幅2.3m、普通乗用車は長さ6.0m×幅2.5mを原則として定めています。つまり通達以前は、このサイズよりも小さな駐車枠が珍しくなかったのです。
そして通達後も、前述のように販売の主力が小型乗用車だったことから、この原則に沿ったものも多くが小型乗用車を想定していました。
しかし時代の流れとともに全幅1.8~1.9mの普通乗用車が普及し、既存の駐車枠では窮屈になってしまいました。
なお2000年代なかば以降にオープンした施設では、ゆとりのある駐車枠を採用するケースも増えています。
管理施設により駐車枠の間隔に余裕がある例。駐車枠が多少狭くても、ゼブラゾーンに寄せてクルマを停めればドアパンチのリスクが大きく減る(個人が特定されないよう一部加工しています) Photo by Y.U. 拡大画像表示
隣のクルマに
「ぶつけられない」裏技とは?
ただ、そうは言っても、古くて狭い駐車場を利用せざるを得ない場合もあります。そんな時に、ドアパンチやスリキズのリスクからクルマを守るには、どうすればいいのでしょうか。
結論からお伝えすると、あえて「店舗の出入口から遠くて、空いている枠」に停めるのが賢い防衛策といえます。
店舗入口に近い駐車枠は便利だが、すぐとなりを買い物客が行き来するため、不用意なキズが付くリスクは高いと考えられる(個人が特定されないよう一部加工しています) Photo by Y.U.拡大画像表示
クルマで商業施設を訪れる人には「できるだけ商業エリアの出入口に近いところに停めたい」という心理が働きます。ですが、そこには高い接触リスクが潜んでいます。
頻繁に入れ替わる車両や、クルマのすき間を縫って移動する買い物客。ショッピングカートを駐車場まで持ち出せる店舗では、クルマ付近を大量のカートも行き交います。
これらを避け、多少不便でも空いているエリアを選ぶことで、不注意での接触によってクルマにキズが付くリスクを低減できるのです。
ショッピングカート置き場のそばの駐車も避けたい。放置されたショッピングカートが風で動き、クルマに当たりキズが付く可能性がある(個人が特定されないよう一部加工しています) Photo by Y.U. 拡大画像表示








