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「このまま今の仕事を続けていいの?」「評価されているのかどうか実感がない」。そんなモヤモヤを解消する方法を、人事コンサルタント・難波猛さんの著書『ボスマネジメント』(アスコム)から一部抜粋して特別公開します。本書ではその名の通り、部下が上司と建設的に対話し、Win-Winの関係を築くための実務的スキルを紹介しています。今回は「社内で自分の“やりたい仕事”を任される方法」について解説します。
自分に都合の良い環境は
待っていても出現しない
長きにわたり、日本の働き方の主流となっていたのは、「メンバーシップ型」と呼ばれる「適材適所」を重視した人事制度でした。
「空白の石板」とも呼ばれる、職務内容や勤務地も限定しない総合職として新卒一括採用を行い、配属も異動も役割も会社や上司が主導的に決めていく人材マネジメントスタイルです。
会社が人を長期的な観点で育て、多様な部門で経験を積むことで役職が上がり、ゼネラリストとして活躍。社員は安心してひとつの会社で勤め上げることができるというものです。
商品やサービスのライフサイクルが長く、会社が安定的・長期的に発展していく環境下では、優れた雇用システムでした。
しかし、競争が激化し、技術は日進月歩で進化、ライフサイクルも短くなったVUCA(先の見えない、変化が激しい世界)が当たり前になった時代に、かつての「会社が長期戦略に基づき社員各自のジョブやキャリアを決める」スタイルは、環境適応が困難になってきています。
メンバーシップ型の代わりに注目されているのが、「ジョブ型」です。ジョブとは「仕事そのもの」。ジョブディスクリプションと呼ばれる職務記述書に基づき、「適所適材」を重視する人事制度です。どのような役割に就いて、どのような成果を出し、そのためにどのようなスキルが必要なのか。それを会社と個人がすり合わせる働き方です。
ジョブ型を導入している会社でキャリア形成の軸になるのは、「どのジョブ・ポジションが社内でニーズがあるのか」と「自分は何をできるのか、したいのか」という対話と個人の意思に基づくマッチングです。
すべての会社でこうしたドラスティックな転換が行われているわけではありませんが、従来よりも「社内であっても、自分のジョブは自分で獲得しにいく」姿勢は、重要度が高まり続けています。







