「やるべきことがあるのに、ついスマホばかり見てダラダラしてしまう」
それでもがんばって資格試験や語学の勉強を始めるが、なかなか集中力がつづかず、すぐイヤになってしまう。実は、勉強がつづかない人には「ある共通点」があると話すのは、話題の新刊『脱スマホ術』の著者・戸田大介さん。先延ばしを防ぎ、自然と勉強に集中できるシンプルな方法を教えてもらいました。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)
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「無理してがんばる」ほど、イヤになる
――勉強しようと思っても、集中するまでに時間がかかったり、集中力が続かなかったりするのは、何が原因なのでしょうか。
戸田大介(以下、戸田):「疲れているのに、それでも無理して机に向かい続けること」が原因になっていることがとても多いです。
マジメな人ほど、疲れていても「今日はここまでやり切らなきゃ」とがんばってしまいます。これには、勉強の効率が下がるという問題もありますが、それ以上に大きな問題があるんです。
それは、「勉強=苦しいこと」というイメージが、自分の中にどんどん蓄積されてしまうことです。
疲れている状態で机に向かう時間が長くなるほど、「勉強は苦しい」というイメージがどんどん染みついていきます。
すると何が起きるかというと、次に机に向かおうとするときに、「また苦しい時間がはじまる……」と無意識に腰が重くなってしまい、勉強に取りかかるハードルがどんどん高くなってしまいます。
だから、ヘトヘトになるまで勉強するより、早めに切り上げたほうがいい。もっと言えば、「疲れる前」にやめる人のほうが、現実的にはうまくいっているんです。
「限界までがんばらない」
――疲れる前にやめるのですか?
戸田:はい。「やり足りないな」「もう少しできるな」くらいに感じている段階で、切り上げてしまうほうがいいんです。
その状態で机を離れると、「もっと勉強したい」という感覚が残ります。すると「勉強が苦しい」というイメージが残らず、むしろ翌日に「早くはじめたい」という気持ちですっとスタートを切る、ということすら起こり得ます。
大事なのは、「机に向かうことへのイメージ」を悪くしないことです。
――なるほど、「今日やり切ること」より、「翌日もやりたいと思える状態で終えること」のほうが大切なんですね。
戸田:はい。すこし脱線してしまいますが、これに関係する話があります。
以前、テレビで歌舞伎町のNo.1ホストの方が出演されていました。彼はいつも閉店まで店内におらず、途中で帰ってしまうのだそうです。売上を考えると、お店が盛り上がる閉店ギリギリまでいた方が有利に思えるのに。
なぜ早く帰るのかと聞かれると、彼は答えました。
「夕暮れは、すぐに終わってしまうから美しい」と。



