しかし、である。
リーフが「ホンキのEV」だったことは間違いない。
日産が初代リーフで挑戦したのは、“イノベーターのための特別なクルマ”ではない。アーリーアダプター向けの“ご近所専用車”でもない。普通の家族が、普通に乗り、普通に通勤し、普通に買い物に行く。そして週末には高速に乗って旅行にも行く。ガソリン車の代わりとして成立するEVを、日産は本気で造ろうとしたのである。
他社はどうだったか。当時多くのメーカーが「EVの研究はしていますよ」と語っていた。
「研究“は”しています」。便利な言葉だ。ウチもやってますよ。カーボンニュートラルの時代ですからね。何やらアリバイづくりのようにも聞こえる。
そんな時代に日産は、「リーフ」というグリーンな名前で真正面から市販車として勝負に出た。
世界は4台に1台がEV、日本は1.6%の現実
あれから15年。EVを取り巻く環境は大きく変わった。
IEA(国際エネルギー機関)によれば、2025年の世界のEV販売は2000万台を突破し、新車販売全体のざっくり25%に達した。世界では新車の4台に1台がEVという時代に入りつつあるのだ。
一方で我が国のEV比率は2025年時点でも僅か1.6%に留まっている。先進国の中でもかなり低い割合だ。世界ではEVが主力商品になりつつあるのに、日本では未だにマイノリティ。
このねじれた市場環境の中で、日産はリーフを「3代目」まで育ててきたのである。継続は力なり、である。(会社はいろいろ大変みたいだが)すごいぞ日産!
そういった背景を理解しつつ、心して3代目リーフの試乗に臨みたい。
今回試乗した日産リーフ。この色とても良いですよね Photo by F.Y.







