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約160兆円超の投資予想
キオクシア株が急騰する背景
世界のAI開発ブームの波に乗り、キオクシアの業績は拡大。26年3月期決算では、第3四半期から第4四半期で、同社の販売単価は2倍以上も上がった。売上高、1株当たり利益ともに計画値を超えることができた。財務の改善も急ピッチで進んでいる。
IT先端企業は、依然としてデータセンターの建設に前のめりだ。市場予想では、米マイクロソフト、メタ、グーグル、アマゾンの4社だけで、26年のデータセンター投資は約7250億ドル(1ドル=160円で約116兆円)、27年は1兆ドル(約160兆円)超の投資があるとみられている。
データセンターが増えれば、サーバーに搭載されるAI対応のメモリー半導体は増える。高性能チップの開発は単価向上につながる。それに伴い、キオクシアの収益増を期待する投資家は増え、年初から5月末までで、株価は約5.8倍に上昇した(上昇率は約480%)。主要企業の中で上昇率はトップクラスだ。
重要なポイントが、NAND型フラッシュメモリー需要の急拡大だ。22年11月、米オープンAIからChatGPTが登場した。その直後、推論モデルの開発にデータの転送速度が速いHBMの需要が増えた。サムスン電子、SKハイニックス、マイクロン・テクノロジーはこの分野に集中的に取り組んでいる。
キオクシア上場のあたりから、潮目は変化した。“必要なデータを、必要な瞬間に、滞りなく取り出す”ため、NAND型フラッシュメモリーを束ねたSSD需要が急増。この傾向は現在も続いている。
キオクシアは、フラッシュメモリー専業だ。専業であることを強みに、世界のデータセンター、高性能PC向けフラッシュメモリーの需要を効率的に取り込める。米サンディスクはキオクシアと協業を重ね、一部では生産を委託しているといわれている。
専業体制、あるいは特定分野に選択と集中を行う企業は、世界的に増えている。AI開発に必要なGPU、HBM、SSDなど個々のチップの処理性能は加速度的に高まり、AIモデルの開発競争も激化している。







