パワートレーンの違いは明確。V6FEはトヨタ製の3.5L・V6とスーパーチャージャー(406ps/420Nm)を組み合わせたモデル。試乗車は6速MTだった。2.0FEはメルセデスAMG製の2L・直4ターボ(365ps/430Nm)を搭載しトランスミッションは8速DCT。ターボSEは2.0のハイチューン版。同じメルセデスAMG製の2Lターボながら406psと480Nmを発生。トップスピードは2.0の275km/hに対し291km/hに達する。
試乗報告の前に、ロータスのデザインヘッドであるラッセル・カー氏のコメントを紹介しておこう。彼は「エミーラはこれまでの常識を覆す存在であり、印象的なスタイル、優れた日常性&快適性とともに、ロータス特有のダイナミクスを高次元で実現した新時代のロータスです。見た瞬間に心を奪うジュニアスーパーカーとしての存在感、そしてロータスらしいドライビングフィールが最大の魅力です」と説明する。
ロータスならではの“軽快さ”と“一体感”が印象的
ドライビング好きを魅了するMRスポーツ
エミーラで印象的なのは、車体の各所に穴(=エアベント)が開いていることだ。これらは、空気が車体の周囲を流れるだけでなく、車体内部を貫通するように導かれ、ドラッグを低減。ダウンフォースを生み出すようになっている。
インテリアは、シンプルでクリーンな印象。機能最優先でまとめている。乗降性も優秀だ。サイドシルの高さと厚みが適度なため乗り降りしやすい。好感を抱いたのはパッケージング。MRレイアウトながら、ジャケットなどの日常アイテムや旅行用バッグの収納に対応したラゲッジスペースをシート後方と車体後部に確保している。エミーラはGTカーとしてはもちろん、デイリーユースにも対応するリアルスポーツである。ロータスらしくドライバー優先設計であることは確かだが、各部の作りは上質で快適装備も充実している。
まずはV6FEからドライブ。3台を乗り比べると、それぞれの与えられたキャラクターの違いがよくわかる。試乗車は6速MTとの組み合わせだったが、ガシッとした剛性感のあるシフトフィールは本格派の証。操っていいて実に楽しい。過給機にスーパーチャージャーを採用したのは、レスポンスを重視してのことだろう。サウンドも魅力的だ。実際にも速いが、音がドライバーの高揚感を後押しする。魅惑の音が聞きたくて、思いわずアクセルを踏み込んでしまった。まさに刺激と上質さを兼ね備えたピュアスポーツである。







