なかには「話し合ってもケンカになる」「子どもの現状をどんなに伝えても、相手が理解しようとしない」ということもあります。そういう夫婦は、以前からコミュニケーションがうまくいっていない場合が多いもの。夫婦だけで話し合うことが難しいと思ったら、カウンセリングを受けることも考えてみてください。

 不登校の相談で通っている専門機関で、夫婦そろって(または別々に)カウンセリングを受けられることもあります。まずはそこに相談し、なければ民間のカウンセラーを検討しましょう。

親が変わっていけば
子どもの心も和らいでいく

 学校を休む日が続くと「本当に学校に戻れるんだろうか」とハラハラするかもしれません。しかし子どもの心にエネルギーが貯まっていくと、転機は必ず訪れます。

『子どもの不登校が心配になったら知りたいことが全部のってる本』書影子どもの不登校が心配になったら知りたいことが全部のってる本』(主婦の友社編、小林正幸監修、主婦の友社)

「学校に行ってみようかな」と学校に戻ろうとする場合もありますし、「フリースクールってどんなところ?」「ランニングを始めたいからシューズを買ってきて」など、自分から次に向かう扉を開けようとするのです。実際に行動に移すかどうかはわかりませんが、その言葉が出たことを喜びたいものです。

 このとき子どもは不登校前の状態よりも、心は一回り成長しています。子どものすばらしいところは、成長・発達することです。そしてその変化は劇的です。

 こんな例もあります。中学時代から不登校でひきこもり状態だった高校生の場合、カウンセリングには母親だけが通い続けていました。それが1~2年続いた頃でしょうか、あるとき「ぼくもカウンセリングを受けたい」と言ったのです。

 こういう変化があればもう大丈夫。いい方向に進んでいきます。きっかけは、親がカウンセリングで変わったことです。周囲が変わるだけで子どもは変わります。あせらないで「そのとき」を待ちましょう。