部屋で窓の外を見つめる子ども写真はイメージです Photo:PIXTA

2024年度の文科省の調査では、小中学生の不登校は過去最多の約35万人。教室に入れず保健室で過ごしているなど不登校傾向の子どもは100万人を超えるとされる。子どもは学校に行かない理由を体調不良と答えるが、それをうのみにしてはいけない。いじめや病気だけでは説明できない、不登校急増の背景とは?※本稿は、教育学者の小林正幸監修『子どもの不登校が心配になったら知りたいことが全部のってる本』(主婦の友社)の一部を抜粋・編集したものです。

子どもの数は減少する一方で
不登校の生徒は増加の一途

 ネットニュースや新聞などで「不登校の児童生徒数は過去最多」という記事を毎年のように目にします。子どもの数は年々減り続けているのに、不登校の子どもの数は増え続けています。

 全体に占める不登校割合は、小学校では2.3%、中学校では6.79%。中学校の場合、1クラスに2~3人の不登校生徒がいる計算です。

 不登校は2012年からじわじわ増えていましたが、大きく増加したのは学習指導要領の改訂があった17年です。これは小学校の授業時数の増加が背景にあると考えられています。次の急増はコロナ禍に突入した20年。この2つの要因については後ほど説明しますが、社会の変化と不登校は密接に結びついていることがわかると思います。

 下のグラフを見てください。不登校は学年が上がるにつれて増えていますが、特に小学校から中学校に上がるときに急増します。

図表:不登校はここ10年ほどで急増、学年が上がるほどに不登校は増える同書より転載 拡大画像表示