キャリア研修などで、私は、しばしばこの14の質問について参加者に答えてもらっているのですが、これに答えたことで「数十年ぶりに自分の過去の趣味を思い出した」「入社動機を思い出して自分でもびっくりした」などという感想をいただいています。

 これらの質問の答えは、ぜひ、紙に書いておいてほしいと思います。

 そして、手元に置いておき、しばしば見返してください。

 また、年ごとに新たに書き直してみるのもお勧めです。

 その際、過去のものを捨てずにとっておけば、自分の思いがどのように推移していったかがわかります。

 これらの自己分析のアウトプットは、自分自身がどういう人間なのか、どこから来て、どこに向かうのかを考えるうえでの指針となるはずです。

 再就職活動の面談でも威力を発揮するものですので、ぜひとも有効に活用してください。

50代になったら
「やりたくないこと」を減らそう

 50代からは「やりたいことをやればいい」と言われても、肝心の「やりたいこと」が見つからない。そんな人は意外と多いようで……。

 前述した「14の質問」で自分の原点を見つめ直したとしても、どうしても「自分のやりたいこと」が見えてこない人はいるものです。

 中高年の再就職を担当するアウトプレースメント会社の経営者が、「再就職希望者に『私、どこに再就職すればいいのでしょうか?』と聞かれるのが一番困る」と嘆いていましたが、こうした人は決して少なくないようです。

 その背景として、今までやりたいことをさんざん会社や上司から否定されてきたとか、挫折を機にそうしたことを考えるのすら嫌になってしまった、という人もいるでしょう。

 30年にわたって蓄積されたものを排除するのは、そう簡単なことではありません。

 そんな方には、いったんハードルを下げてみることをお勧めします。

 つまり、「消去法」でやりたいことを選ぶという発想です。

 例えば、「これだけはやりたくない」「苦手」なことを挙げてみるのです。