リーダーとして、メンバーに「知」の価値を伝えてください。「単に覚えなさい」ではなく、「なぜそうなっているのか、なぜそうするのかを自分で考えてみてください」と言うことで、業務への当事者意識が芽生え、さらに周囲とのコミュニケーションもより良くなります。
ただ、1つだけ気をつけなければならないことがあります。それは、「なぜ、そうしているのか?」を聞かれた際に、「なるほど」と思うような理由を、リーダーや先輩社員が提示できなければならないということです。それができなければ、逆に会社への不信感が高まってしまうことさえあります。
職場にいる人たちが、長年の習慣だからと、業務を漠然と繰り返しているとしたら、会社の先行きさえ怪しいでしょう。自分たちはなぜそれを行うのか、なぜそのように行うのか、まずはチーム内で共有することからはじめてみてください。
育成が上手なリーダーは、若手社員だけではなく、チームのメンバーに、自分たちの業務のやり方の本当の意図を理解させています。
新入社員を定着させる
「オン・ボーディング」
新卒新入社員の定着には「オン・ボーディング(On-boarding)」がポイントです。「オン・ボーディング」とは、新しく会社・組織に加わった人材に早く職場に慣れてもらい、その組織の一員として定着し、活躍してもらうための一連の受け入れプロセスのことです。船や飛行機に乗っている、という意味の「On-board」から派生し、意味が転用された言葉です。
入社時の新入社員研修も「オン・ボーディング」の一部ではありますが、もっと広義にとらえた概念で、上司や先輩からの指導、具体的なOJT(On the Job Training)(編集部注/実際の業務を経験しながら、上司から直接スキルを学ぶ人材育成の手法)、メンター制度や人事部のフォロー面談などとともに、入社後のサポート体制全般を含んでいます。
この会社に居続ける価値がないと思うと、すぐに辞めてしまう若手社員が増えたことから、新入社員研修の内容だけではなく、この「オン・ボーディング」という概念を使って、入社後半年や1年間の一連のプロセスの内容を充実させることに関心が高まってきたわけです。







